百科事典マイペディア 「甲武信ヶ岳」の意味・わかりやすい解説
甲武信ヶ岳【こぶしがたけ】
→関連項目埼玉[県]|千曲川|日本百名山|笛吹川|山梨[市]
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甲武信岳ともいう。山梨(甲斐(かい))・埼玉(武蔵(むさし))・長野(信濃(しなの))の県境に位置する秩父山地(ちちぶさんち)の山。標高2475メートル。金峰(きんぷ)山から雲取山までのいわゆる秩父山地の主脈と、群馬県方面から南下する尾根の交わる部分に位置する。山体は花崗(かこう)岩であるが、山頂はこの花崗岩を貫いている玢(ひん)岩や安山岩からなる。山頂の開けた展望と付近のシャクナゲ、ツガ、モミの原生林で知られる。登山路は、主脈の縦走路のほかに、南側の笛吹(ふえふき)川の上流、東沢から沢を登るルートがある。この沢は有名ではあるが一般的でなく、戸渡(とわたり)尾根あるいは鶏冠(けいかん)尾根、長野県側からは千曲(ちくま)林道を登ることもできる。新緑と紅葉時が美しく、秩父の中心ということでも親しまれている。
[吉村 稔]
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
出典 日外アソシエーツ「事典・日本の観光資源」事典・日本の観光資源について 情報
…最高点は山梨県側にあり,金峰(きんぷ)山(2598m)や国師ヶ岳(2592m)など2500m級の高峰が集まっている。ここから東方や北方へ向かって高度が低下する山稜が県境となり,埼玉県内最高峰の三宝山(2483m)や甲武信(こぶし)ヶ岳のほか,破不(はふ)山,唐松尾山,大洞山,三峰山のうち雲取山などの2000m級の山が奥秩父山地の主脈をなしてつづく。奥秩父の玄関口にあたる秩父鉄道の終点三峰口駅を拠点とした奥秩父縦走コースは登山者に人気がある。…
※「甲武信ヶ岳」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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