羚羊(読み)レイヨウ

デジタル大辞泉 「羚羊」の意味・読み・例文・類語

れい‐よう〔‐ヤウ〕【×羚羊】

偶蹄ぐうてい目ウシ科の哺乳類のうち、ウシ亜科・ヤギ亜科を除いたものの総称。一般に、乾燥した草原すみ、脚は細長くて走るのが速い。角の形状はさまざまで、雄だけ、または雌雄ともにある。アフリカからインドモンゴルにかけて分布インパラエランドヌーオリックスガゼルなど。日本ではカモシカと混称されてきた。アンテロープ
[類語]綿羊ラム山羊羚羊かもしか

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精選版 日本国語大辞典 「羚羊」の意味・読み・例文・類語

れい‐よう‥ヤウ【羚羊】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 哺乳類偶蹄目ウシ科に属し、体形が鹿に似て、四肢の細長い種類の総称。アフリカ・インドの草原に分布。草食性で、走るのが速い。角は枝分かれしない。イランド・インパラ・トムソンガゼル・オリックスなど種類が多い。
    1. [初出の実例]「羚羊(レイヨウ)といふひつじの角にてくだきこころみ給ふへし」(出典仮名草子智恵鑑(1660)二)
    2. [その他の文献]〔本草綱目‐獣部・羊・釈名
  3. かもしか(羚羊)塵芥(1510‐50頃)〕

かも‐しか【羚羊・氈鹿】

  1. 〘 名詞 〙 ウシ科の哺乳類。体形はシカに似ており、体高約七〇センチメートル。雌雄とも頭に、枝がなくて中空の、一〇センチメートル内外の、とがった角がある。体は白色綿毛の上に黒褐色の上毛でおおわれるが、橙色または白色に近いものもある。日本の特産種で、本州以南の山岳林にすみ、木の葉や若芽などを食べる。肉は食用、体毛は毛氈(もうせん)などを織るのに用いたので、氈(かも)を織るのに用いる鹿の意でいう。特別天然記念物。正式にはニホンカモシカ。漢字に「羚羊」を当てるが、「羚羊」は正しくは別種レイヨウをさす。かもしし。にくしし。あおしし。かましし。くらしし。《 季語・冬 》 〔本朝食鑑(1697)〕

かも‐しし【羚羊】

  1. 〘 名詞 〙かもしか(羚羊)」の古名。《 季語・冬 》
    1. [初出の実例]「かもししといへる獣あり」(出典:名語記(1275)三)

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普及版 字通 「羚羊」の読み・字形・画数・意味

【羚羊】れいよう(やう)

かもしか。夜、角を木にけて眠るという。〔滄浪詩話、詩弁〕詩なるは、性を吟詠するなり。人、唯だ興趣は、羚羊、角を掛け、跡の求むべき無きに在り。故に其の妙處は、(とうてつ)玲(れいろう)、湊泊すべからず。

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動植物名よみかた辞典 普及版 「羚羊」の解説

羚羊 (カモシカ)

動物。ウシ科カモシカ属に含まれる動物の総称

羚羊 (レイヨウ)

動物。ウシ科の一種の総称

出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報

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