蔵王(読み)ザオウ

デジタル大辞泉 「蔵王」の意味・読み・例文・類語

ざ‐おう〔‐ワウ〕【蔵王】

蔵王権現」の略。
宮城県南西部、刈田かった郡の地名蔵王山の東の登山口。
蔵王山」の略。

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精選版 日本国語大辞典 「蔵王」の意味・読み・例文・類語

ざ‐おう‥ワウ【蔵王】

  1. [ 一 ]ざおうごんげん(蔵王権現)
    1. [初出の実例]「此は、金峰山の蔵王・熊野の権現」(出典:今昔物語集(1120頃か)一二)
  2. [ 二 ] 宮城県南西部の地名。蔵王山東側の登山口であり、モモ、ナシを特産。
  3. [ 三 ]ざおうざん(蔵王山)」の略。

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日本歴史地名大系 「蔵王」の解説

蔵王
ざおう

[現在地名]長岡市蔵王町・蔵王一―三丁目・西蔵王にしざおう一―三丁目・東蔵王ひがしざおう一―三丁目・寿ことぶき一―三丁目・北園きたぞの町・城岡じようおか一―三丁目・松葉まつば二丁目・水道すいどう町五丁目・石内いしうち二丁目・いずみ一―二丁目

信濃川右岸、南に石打いしうち村・新町あらまち村、東に川久保かわくぼ新田・城岡新田村、北は下条げじよう村。長岡城下からは呉服ごふく町・関東かんとう町・神田かんだ町・新町村まで北へ真っすぐに延びる道をたどり、新町村より西に折れて石打村より蔵王堂のある当地へ至る。蔵王権現を祀る蔵王堂(金峰神社)と別当安禅あんぜん寺を中心とした門前集落。永禄三年(一五六〇)一〇月吉日の貫屋家兼売券案(来田文書)に伊勢の道者知行の権利を有する地所に「蔵王堂」とみえる。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「蔵王」の意味・わかりやすい解説

蔵王(町)
ざおう

宮城県南西部、刈田郡(かったぐん)の町。1955年(昭和30)宮(みや)村と円田(えんだ)村が合併し町制施行。西部には蔵王連峰がそびえ、東部には白石(しろいし)川支流の松川沿いに耕地が分布する。国道4号、457号、東北自動車道が通じる。中世末期には伊達(だて)氏の支配が及び、16世紀末には蒲生(がもう)、上杉領となるが、1600年(慶長5)伊達氏仙台藩領となる。宮は奥州街道の宿場であった。果樹栽培を含む農業と観光が主産業で、七日原(なのかはら)付近は県内でも有数の酪農地帯を形成し、蔵王酪農センターがある。蔵王国定公園の御釜、不動滝や三階滝は景勝地として知られ、また、スキー場が2か所あり、樹氷が見られる。蔵王エコーラインが刈田岳(かっただけ)山頂に通じる。遠刈田温泉(とおがったおんせん)があり、温泉南方の新地(しんち)は古くからの木地師(きじし)集落で、こけしを産する。国指定重要文化財に江戸中期の大農家の我妻家住宅(あがつまけじゅうたく)がある。面積152.83平方キロメートル(一部境界未定)、人口1万1418(2020)。

[後藤雄二]

『『蔵王町史』全4巻(1987~1994・蔵王町)』


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改訂新版 世界大百科事典 「蔵王」の意味・わかりやすい解説

蔵王[町] (ざおう)

宮城県南西部,刈田(かつた)郡の町。人口1万2882(2010)。白石市の北に接し,蔵王山東麓を占める。阿武隈川の支流白石川に注ぐ松川が東流し,東部は白石盆地から続く円田盆地となる。刈田嶺神社鳥居前町に起源をもつ宮は,近世に奥州街道の宿場町として発展,本陣が置かれ,参勤交代などでにぎわった。畑地が多く,リンゴ,桃,梨などの果物では県内有数の産地となっている。後烏帽子岳東麓の七日原では酪農や高冷地野菜の生産が行われる。松川の上流には蔵王登山の基地でもある遠刈田(とおがつた)温泉があり,その南にある新地では遠刈田こけしが作られている。刈田岳(1758m)をはじめ蔵王山一帯は蔵王国定公園に指定され,1962年有料道路蔵王エコーラインが開通してから観光客が増加した(85年無料開放)。享保年間(1716-36)に建てられた民家我妻家住宅(重要文化財)がある。
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百科事典マイペディア 「蔵王」の意味・わかりやすい解説

蔵王[温泉]【ざおう】

山形県山形市に属する国民保養温泉。もと蔵王高湯と呼ばれた。含硫化水素強酸性ミョウバン緑バン泉。45〜57℃。蔵王山の西中腹にあり,スキーの好適地として有名。また蔵王国定公園観光の山形県側の基地。山形市街からバスが通じる。
→関連項目上山[市]山形[市]

蔵王[町]【ざおう】

宮城県南部,蔵王山東麓を占める刈田(かった)郡の町。蔵王山の登山基地で,遠刈田(とおがった)温泉がある。西部の七日原(なのかはら)の開拓が進み,リンゴ,ナシの生産が盛ん。東日本大震災で,町内において被害が発生。152.83km2。1万2882人(2010)。→蔵王国定公園

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[日本酒・本格焼酎・泡盛]銘柄コレクション 「蔵王」の解説

ざおう【蔵王】

宮城の日本酒。酒名は、蔵王山にちなみ命名。大吟醸酒純米大吟醸酒純米吟醸酒、吟醸酒、純米酒本醸造酒などをそろえる。平成1、11、14~18、21、22、26年度全国新酒鑑評会で金賞受賞。原料米は美山錦、蔵の華、山田錦など。仕込み水は蔵王山系の伏流水。蔵元の「蔵王酒造」は明治6年(1873)創業。所在地は白石市東小路。

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事典・日本の観光資源 「蔵王」の解説

蔵王

(宮城県刈田郡蔵王町)
美しい日本のむら景観100選」指定の観光名所。

出典 日外アソシエーツ「事典・日本の観光資源」事典・日本の観光資源について 情報

デジタル大辞泉プラス 「蔵王」の解説

蔵王

宮城県、蔵王酒造株式会社の製造する日本酒。全国新酒鑑評会で金賞の受賞歴がある。

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世界大百科事典(旧版)内の蔵王の言及

【蔵王山】より

…宮城・山形両県にまたがる火山群の総称。横川と澄川の上流を境として北蔵王と南蔵王の両火山群に分けられ,一般には北蔵王を蔵王山とよぶ。北蔵王は二重式火山で,最高峰の熊野岳(1841m)とその南方の刈田(かつた)岳(1758m)とをつなぐ〈馬の背〉とよばれる稜線が外輪山をなし,その東方の五色岳(1674m)は中央火口丘である。…

※「蔵王」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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