(読み)キョウ

デジタル大辞泉 「驚」の意味・読み・例文・類語

きょう【驚】[漢字項目]

常用漢字] [音]キョウ(キャウ)(呉) [訓]おどろく おどろかす
おどろく。「驚異驚愕きょうがく驚喜驚嘆驚倒一驚喫驚きっきょう
おどろかす。「驚天動地
[名のり]とし
難読吃驚びっくり喫驚びっくり

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精選版 日本国語大辞典 「驚」の意味・読み・例文・類語

おどろかし【驚】

  1. 〘 名詞 〙 ( 動詞「おどろかす(驚)」の連用形名詞化 )
  2. おどろかすこと。注意をうながすこと。
    1. [初出の実例]「あなたなどにも物し給ひて、怠らむことは、おどろかしなども物し給はんなん、うれしかるべき」(出典:源氏物語(1001‐14頃)若菜上)
  3. 農作物を守るために、鳥を驚かして追いはらうもの。鳴子(なるこ)案山子(かかし)の類。《 季語・秋 》
    1. [初出の実例]「小山田のおどろかしにも来ざりしをいとひたぶるに逃げし君かな〈よみ人しらず〉」(出典:後撰和歌集(951‐953頃)雑一・一一〇八)
    2. [その他の文献]〔匠材集(1597)〕

おどろかし【驚】

  1. 〘 形容詞シク活用 〙 驚くべきさまである。ぎょうさんなさまである。おどろおどろし。おどろし。
    1. [初出の実例]「みかど、琴どもをこころみ給ふに、おどろかしき声いで来。おどろき給ての給はく、『この琴どもはいかで作りしぞ』」(出典:宇津保物語(970‐999頃)俊蔭)

驚の派生語

おどろかし‐げ
  1. 〘 形容動詞ナリ活用 〙

驚の派生語

おどろかし‐さ
  1. 〘 名詞 〙

おどろし【驚】

  1. 〘 形容詞シク活用 〙 驚くべきさまである。ぎょうさんなさまである。また、異様である。おそろしい。→おどろおどろし
    1. [初出の実例]「一葉散て声おどろしやさらし売〈団水〉」(出典:俳諧・秋津嶋(1690))

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普及版 字通 「驚」の読み・字形・画数・意味


常用漢字 22画

(旧字)
23画

[字音] キョウ(キャウ)
[字訓] おどろく

[説文解字]

[字形] 形声
声符は(敬)(けい)。は祈る者(おそらく羌人)を殴(う)って(いまし)める意。〔説文〕十上に「馬(おどろ)くなり」とする。馬はきやすい動物である。国語の「おどろかす」は、古くは注意し、警戒する意であった。

[訓義]
1. おどろく、おどろかす、いましめる。
2. おそれる、おびえる、さわぐ。
3. はやい。

[古辞書の訓]
名義抄 オドロク・ノボル・ハシル・オソル・ハス・イナナク・イバユ

[語系]
(警)kiengは同声。の初文。の声義を承け、一系の語である。

[熟語]
驚異驚畏・驚逸・驚驚呀・驚・驚怪・驚・驚覚・驚愕驚鄂驚聒・驚汗驚悸・驚奇・驚起・驚喜驚遽・驚恐驚禽驚懼驚閨驚蹶・驚弦・驚呼・驚・驚悟驚惶・驚号・驚魂・驚砂驚嗟・驚座・驚殺・驚散・驚・驚耳・驚・驚驚竦・驚翔驚擾・驚心驚震驚羨・驚走驚譟・驚俗驚詑・驚・驚湍・驚憚・驚跳・驚潮・驚・驚天・驚悼・驚濤・驚倒・驚動・驚・驚波・驚破・驚怕・驚飛・驚飆・驚怖・驚・驚服・驚奔・驚沫・驚目・驚雷・驚乱・驚瀾・驚流・驚浪・驚惑・驚
[下接語]
一驚・歓驚・吃驚・禽驚・弦驚・鴻驚・魂驚・嗟驚・心驚・震驚・大驚・蟄驚・奔驚・夢驚・陽驚・雷驚

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

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