カノン al-Qānūn fī al-Ṭibb
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- 『医学典範』。ペルシアの医師イブン・シーナー(980~1037)の主著で,アラビア医学を集大成したもの。1476年にラテン語に翻訳され,16世紀までヨー…
カタルシス
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 ( [ギリシア語] katharsis )① アリストテレスの「詩学」に用いられた語。悲劇の与える恐れや憐れみの情緒を観客が味わうことによって、日…
ニコラウス(オートルクールの) Nicolaus de Ultricuria 生没年:1300ころ-1350
- 改訂新版 世界大百科事典
- フランスのスコラ神学者。フランス名Nicolas d'Autrecourt。パリ大学で哲学,神学を学んだが,1346年異端宣告を受け,バイエルンのルートウィヒ4世の…
アナロギア・エンティス analogia entis
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- 存在の類比。すべての存在する事物は存在するという点では共通であるが,そのあり方はそれぞれ本質的に異なるということ。アリストテレスに基づいて…
アブラハム Abraham Ibn Daud
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- [生]1110頃[没]1180頃スペイン,トレドのユダヤ人の史料編修者,哲学者。歴史に関する著作には,1161年までの編年史である『伝統の書』 Sefer ha-Qab…
イブン・バーッジャ いぶんばーっじゃ Abū Bakr Muammad ibn Yayā al-ā'igh ibn Bājja (?―1138)
- 日本大百科全書(ニッポニカ)
- イスラム哲学者。ラテン名はアベンパケAvempace。スペインのサラゴサに生まれる。ムラービト朝の宰相として活躍し、政務のかたわらアリストテレス哲…
オイディプス王 オイディプスおう Oidipous Tyrannos; Oedipus Rex
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- ギリシアのソフォクレス作の悲劇。前 430~425年頃の作。緊密な構成のうちに悲劇的アイロニーとサスペンスをもって展開する物語はアリストテレスによ…
アタナシウス Athanasius, Magnus
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- [生]293頃.アレクサンドリア[没]373.5.2. アレクサンドリアニカイア公会議 (325) 時代の教父,聖人,教会博士。当時キリスト教会を2分したアリウス派…
偶有性 ぐうゆうせい accident
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- 偶性ともいう。哲学史ではアリストテレスが初めて用語化したが,彼にあってはそれは存在者の一つのあり方を示す語として,それ自身においてあるあり…
ギリシア音楽 ギリシアおんがく
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- ギリシア語のムシケは,音楽ばかりでなく,詩,舞踊など文芸一般を含む広い意味をもち,古代ギリシアの音楽の包括的な観念を表わす。ポリフォニーの…
主知主義 しゅちしゅぎ intellectualism
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- 一般には,すべての存在は原理的に,観念や真理などの合理的要素に還元しうるとする哲学上の立場 (プラトン,アリストテレス,デカルト,カント,ヘ…
po・lit・i・cal /pəlítikəl/
- プログレッシブ英和中辞典(第5版)
- [形]1 政治の[に関する];政治学の;政界で力がある.a political animal(アリストテレスの言う)政治的動物(◇人間のこと);根っからの政治家2 …
プセロス Michaēl Psellos 生没年:1018-78ころ
- 改訂新版 世界大百科事典
- ビザンティン時代の代表的な博識家の文人。弁護士,裁判官を経て,皇帝官房書記となり,一時的失脚と修道院入りをはさんで,11世紀の数代の皇帝の有…
lògica
- 伊和中辞典 2版
- [名](女) 1 論理学;論理大系 ~ formale|形式論理学 ~ aristotelica|アリストテレスの論理大系. 2 論理性, 条理, 筋道 discorso privo di ~|論…
W. タタールキエヴィチ Wladislaw Tatarkievicz
- 20世紀西洋人名事典
- 1886 - 1980 ポーランドの哲学者,美学者。 元・ワルシャワ大学教授,元・国際美学会委員。 ワルシャワ生まれ。 1905年学生運動に参加し、ワルシャワ…
世界霊魂 せかいれいこん anima mundi; soul of the world
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- 宇宙がそれ自体活動する有機的統一体であるとされるとき,それは,ほかの動物と同様にみずからを支配する統一原理としての霊魂をもつと想定される。…
ルフェーブル・デタープル Lefèvre d'Étaples, Jacques
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- [生]1455頃.エタープル[没]1536.3. ネラックフランスの神学者,ユマニスト。パリとイタリアで古典語,古典文芸,新プラトン派の神秘思想などを学ぶ。…
エンテレケイア entelecheia
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- アリストテレスの用語で,終極状態にあることを意味する。彼によれば,生成は可能態にある質料が目的 telosである形相を実現することにあり,その実…
ブラーエ
- 百科事典マイペディア
- デンマークの天文学者。ティコ・ブラーエとも。初め法律を学び,のち天文学に転向。1576年デンマーク王フレデリク2世の援助でウラニエンボルク天文…
自然発生説【しぜんはっせいせつ】
- 百科事典マイペディア
- 偶然発生説とも。生物は親なしに生じ得るという考え。生物が自然発生するという考えは古くはごく当然のこととして信じられ,アリストテレスなどもウ…
類と種と種差 るいとしゅとしゅさ genus, species and specific difference
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- 2つの一般概念をその外延について比べて,一方が他方に包摂されるとき,前者 (より個別的) を後者 (より一般的) の種,後者を前者の類と呼ぶ。ある種…
メタフィジーク
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 ( [ドイツ語] Metaphysik [フランス語] metaphysique 形而上学の意 )[ 異表記 ] メタフィジック① アンドロニコスによるアリストテレスの…
ジャン ルカシェービチ Jan Lukasiewicz
- 20世紀西洋人名事典
- 1875 - 1956 ポーランドの哲学者,論理学者。 元・リヴォフ大学教授,元・ワルシャワ大学教授。 1911年レンベルク大学、’20年ワルシャワ大学、のちダ…
イェーガー Jäger, Werner
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- [生]1888[没]1961ドイツ生れのアメリカの古典文献学者,哲学者,アリストテレス研究家。 1914~15年バーゼル,15~21年キール,21~36年ベルリン各大…
ニコラウス[オートルクール] Nicolaus de Ultracuria
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- [生]?[没]1350以後フランスのオッカム主義哲学者。フランス名は Nicolas d'Autrecourt。 1320~27年パリ大学教授,著書が 1346年に異端を宣告され,…
は【派】
- プログレッシブ和英中辞典(第4版)
- 〔学派〕a school;〔党派〕a party;〔派閥〕a faction, a clique;〔宗派〕a sect;〔団体〕a groupアララギ派the Araragi Schoolアリストテレス派…
ナッザーム al-Naẓẓām, Ibrāhīm
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- [生]775頃.バスラ[没]845頃.バグダードイスラム教ムータジラ派のなかでもユニークな思想家の一人。アブル・フザイル Abū al-Hudhaylの門人であったが…
ムーセイオン むーせいおん Mouseion ギリシア語
- 日本大百科全書(ニッポニカ)
- 古代ギリシアの学府で、プトレマイオス朝のエジプト、アレクサンドリアの学術研究所(前3世紀の初めの創立)がもっとも著名。ミュージアムmuseum(博…
イブン・ルシュド Ibn Rushd
- 山川 世界史小辞典 改訂新版
- 1126~98ムワッヒド朝期のアンダルスとマグリブで活躍したイスラームの法学者,神学者,哲学者。コルドバの学者の家に生まれ,マラケシュで没した。…
詩学(文学) しがく poetics
- 日本大百科全書(ニッポニカ)
- 詩の本質や構成についての批評理論をいう。「わび」とか「さび」といった東洋の直観的で寡黙な批評態度に比べて、西洋ではアリストテレスの『詩学』…
スカリゲル Scaliger, Julius Caesar
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- [生]1484.4.23. ガルダ湖畔リバ[没]1558.10.21. アーヘン主としてフランスで活躍したイタリア出身の人文学者,自然科学者。初期の経歴は不詳だが,15…
ノートカー(Labeo Notker) のーとかー Labeo Notker (950ころ―1022)
- 日本大百科全書(ニッポニカ)
- ドイツの修道士。古高ドイツ語の時代にあって、ドイツ語に堪能(たんのう)であったことから「ドイツ人ノートカー」ともいわれた。少年時、ザンクト・…
アレクサンデル・ハレンシス あれくさんでるはれんしす Alexander Halensis (1170/1185―1245)
- 日本大百科全書(ニッポニカ)
- ヨーロッパ中世の神学者、哲学者。イギリスのヘイルズ生まれ。パリ大学で神学を講じる。博識のため「不可抗博士」「神学者の王者」といわれ、スコラ…
アルビオン Albion
- 改訂新版 世界大百科事典
- イギリス,グレート・ブリテン島の古称。最古の記録は,前500年ころのヒミルコ航海記にあり,ヒベルニアすなわちアイルランド島と並んでアルビオン島…
シンクレティズム syncretism
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- 違った背景をもち,互いに異質の宗教や哲学的・神学的立場を妥協させようとする行為またその結果をいう。語源は,内部で抗争していたクレタ島人が争…
ポルフィリオス ぽるふぃりおす Porphyrios (232ころ―305ころ)
- 日本大百科全書(ニッポニカ)
- 古代ギリシアの新プラトン学派の哲学者。フェニキアのテュロスの生まれ。プロティノスの弟子で、師の著作『エンネアデス』を編纂(へんさん)刊行した…
***doc・tri・na, [dok.trí.na;đok.-]
- 小学館 西和中辞典 第2版
- [女]1 教義,教え;経典.doctrina cristiana|キリスト教要理.doctrina budista|仏教の教義.2 学説,理論;主義.doctrina aristotélica…
神学大全 (しんがくたいぜん) Summa theologiae
- 改訂新版 世界大百科事典
- トマス・アクイナスの主著。教科書として使用できる,神学(トマスの用語では〈聖教sacra doctrina〉)の簡潔な体系的解説書。〈神学大全〉を書いた…
こてん‐げき【古典劇】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙① 古代ギリシア・ローマで発達した演劇、およびその影響を受け、一六世紀から一八世紀にかけてイタリア、フランスなどに起こった悲劇、喜…
ミメーシス mimēsis[ギリシア]
- 改訂新版 世界大百科事典
- 西洋における哲学・美学上の概念。〈模倣〉と訳される。この概念は,自然界の個物はイデアの模像mimēma,mimēseisであるとするプラトン哲学の考え(…
カリステネス Kallisthenēs
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- [生]?[没]前327ギリシアの歴史家。オリントスの出身。アリストテレスの甥で弟子。アレクサンドロス大王の東方遠征に従軍歴史家として参加,著書のな…
岩崎 勉 イワサキ ツトム
- 20世紀日本人名事典
- 昭和期の哲学者,倫理学者 元・早稲田大学教授。 生年明治33(1900)年2月16日 没年昭和50(1975)年8月4日 出生地和歌山県 本名岩崎 務(イワサキ ツト…
essènza
- 伊和中辞典 2版
- [名](女) 1 本質, 真髄, (物事の)核心 la prima [divina] Essenza|第一の[聖なる]本質(神の換称) la quinta ~|(アリストテレス自然学の…
論理学 ろんりがく logic
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- 形式と方法に重点をおく学問分野で,推論と認識の妥当性と共通性を探ることを究極目的とする。すなわち,すべての学問の認識形式を「何を」ではなく…
ニフォ Nifo, Agostino
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- [生]1473頃.セッサ[没]1538/1545/1546. サレルノイタリアの哲学者。ラテン名 Augustinus Niphus。パドバ,サレルノ,ピサ,ボローニャ,ローマで教え…
不条理演劇 ふじょうりえんげき Théâtre de l'absurde
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- 1950年代にフランスを中心として興った前衛演劇。イギリスの演劇学者 M.エスリンの著書『不条理演劇』 (1961) のなかで定義された概念で,それまでの…
クセノクラテス くせのくらてす Xenokrates (前396ころ―前314ころ)
- 日本大百科全書(ニッポニカ)
- 古代ギリシアの哲学者。小アジアのカルケドンの人。紀元前380年ごろアテネに出てプラトンに師事し、前339年から没するまでアカデメイアの第3代学頭を…
べんしょう‐ほう(‥ハフ)【弁証法】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 ( [ドイツ語] Dialektik の訳語 ) 原語はもと、対話・弁論の術を意味し、ソクラテス、プラトンでは真の認識に至る方法とされた。アリスト…
ビュリダンのロバ Buridan's ass
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- 同質同量の2つのまぐさの中間に置かれたロバは,どちらをとるべきか決定できずに餓死するという話。 J.ビュリダンがいったこととして有名だが,その…
ベッサリオン Bessarion, Johannes
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- [生]1400頃.トレビゾンド[没]1472.11.19. ラベンナビザンチン出身の人文主義者,神学者。のちにバジレウス Basileusと呼ばれた。 1437年ニカイアの大…