隠微文象
- 岩石学辞典
- 文象組織で石英と長石の連晶が非常に細かいために個々の鉱物成分は顕微鏡の下でも判別ができないもの.放射状の形のことがある.潜晶質の微文象組織…
モンモリロナイト
- 百科事典マイペディア
- (図)なる組成をもつ粘土鉱物。単斜晶系。硬度1〜2,比重2〜3。白,黄または緑色。層状の結晶格子の間に水などの液体をとり入れて膨潤する。陽…
さ‐がん【砂岩】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 石英、長石、岩石片などの砂粒(径〇・〇六~二ミリメートル)が固まってできた堆積(たいせき)岩。砕屑(さいせつ)岩の一種。土木建築・砥…
エメリー emery
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- コランダムかスピネル,または両者を主成分とし,磁鉄鉱,斜長石,石英などを含む鉱石。さん鉄ともいう。黒色細粒状で硬度は約8,比重 3.7~4.3。日…
モントリオール岩
- 岩石学辞典
- 非常に優黒質の橄欖(かんらん)石エセックス岩.橄欖岩に近い岩石である.主としてチタンオージャイト,褐色角閃石,橄欖石を含み,黒雲母を含むもの…
カルクアルカリ岩【カルクアルカリがん】
- 百科事典マイペディア
- 石灰アルカリ岩とも。石灰CaOを多く含みアルカリに乏しくケイ酸SiO2に富む火成岩。アルカリの多い有色鉱物や準長石を含まない。玄武岩,安山岩,流紋…
こうしつ‐とうき(カウシツタウキ)【硬質陶器】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 強い火度で素焼きをし、低火度で本焼きした陶器。磁器と陶器との間のかたさをもち、破損率が少ない。焼き上がりは白色で磁器に近いが、透…
かんらん‐がん【橄欖岩】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 橄欖石、輝石などを主成分とし、長石を含まない超塩基性深成岩。一般に完晶質、粗粒で、一部または大部分が蛇紋岩(じゃもんがん)に変化し…
マークフィルド岩
- 岩石学辞典
- (1) 花崗斑糲(はんれい)岩玢(ひん)岩に相当する岩石.斜長石の自形結晶がオージャイトや角閃石とともに微文象組織の石基に囲まれている火成岩…
ペグマタイト
- 百科事典マイペディア
- 巨晶花コウ岩とも。マグマが固結する比較的初期のころに,水蒸気その他の揮発成分が濃集し,ケイ酸塩がかなり溶けている時期(ペグマタイト期)があ…
珪岩 けいがん quartzite
- 日本大百科全書(ニッポニカ)
- 主として石英、長石からなるガラス状光沢をもった等粒状のホルンフェルス。アルコース砂岩または珪質の堆積(たいせき)岩が接触変成作用を受け、再結…
エスメラルダ岩
- 岩石学辞典
- 粒状でペグマタイト状の火成岩で石英と白雲母からなり,比率は様々に変化するが一般に石英が多く含まれる.アルカリ長石,微量の鉱石鉱物,石榴(ざく…
角閃岩 かくせんがん amphibolite
- 日本大百科全書(ニッポニカ)
- 斜長石と普通角閃石とを主成分とする変成岩。暗緑色で緻密(ちみつ)な岩石であるが、しばしば片理や縞状(しまじょう)構造をもつ。前記の2鉱物のほかに…
片麻岩 ヘンマガン gneiss
- 化学辞典 第2版
- 長石20% 以上を含む,平行構造(片理)の発達した変成岩.本来は,ドイツのザクセン地方の花こう岩質組成の変成岩をさすが,その多くはしま状構造があ…
トプセイル岩
- 岩石学辞典
- ランプロファイアの一種で,カンプトン岩とケルサント岩の中間の性質をもつ.斜長石,オージャイト,燐灰石,チタノ磁鉄鉱の斑晶が,アンデシン,黒…
コリンズ
- 百科事典マイペディア
- 英国の小説家。画家の子。《白衣の女》(1860年)と,T.S.エリオットが〈英国最初のそして最上の推理小説〉と評したとされる《月長石》(1868年)は…
しの‐やき【志野焼】
- デジタル大辞泉
- 桃山時代に美濃国から産した陶器。茶器が多く、長石質で半透明の白釉はくゆうを厚く施したもの。釉うわぐすりの下に酸化鉄で文様を描く絵志野のほか…
紫石
- 岩石学辞典
- 紅簾片岩の俗名.主に紅簾石(piedmontite)と石英からなる結晶片岩.紅簾片岩は上記以外に緑簾石,白雲母,石榴石,金紅石,曹長石,赤鉄鉱などを含…
グロメログラニュラー
- 岩石学辞典
- 粗粒の火成岩に見られる組織で,長石や石英などで同じ種類の鉱物の結晶がある程度の大きさの塊に集合した組織[Hawkes : 1929].斑状組織のような外…
ケェルネ岩
- 岩石学辞典
- 石英安山岩の組成をもつ非顕晶質の岩石である.石基はガラス質で長石の斑晶と多量の凝灰岩に類似した物質を包有しており,衝撃岩(impactite)とされ…
オーガナイト
- 岩石学辞典
- オージャイト安山岩のことで,複合的な名称を避けたための岩石名[Winchell : 1912, Holmes : 1920].火山岩でオージャイトと塩基性から中性の斜長…
ノゼアン(データノート) のぜあんでーたのーと
- 日本大百科全書(ニッポニカ)
- ノゼアン 英名 nosean 化学式 Na8Al6Si6O24SO4・H2O 少量成分 Cl,Ca 結晶系 等軸 硬度 5.5 比重 2.3~2.4…
かこう‐がん(クヮカウ‥)【花崗岩】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 石英とカリ長石を主成分とする粗粒な火成岩。一般には黒雲母または白雲母、あるいは両方を含む。造山帯を特徴づける重要な要素の一つ。多…
コダア岩類
- 岩石学辞典
- インド,マドラス(Madras)地方の始生代=太古代(Archean)の地層に伴われる変成岩の系列.不詳だが恐らく火成源とされている.石英正長石岩,コダ…
オプダル岩
- 岩石学辞典
- 暗色の花崗閃緑岩で輝石を含み,累帯構造のある斜長石,マイクロクリン,石英,黒雲母,ハイパーシン,透輝石などからなる[Goldschmidt : 1916].…
カオリン(kaolin)
- デジタル大辞泉
- 《中国語から》長石を含む岩石の風化によってできた粘土。カオリナイトなどが主成分。名は、産地であった中国江西省の景徳鎮付近の山、高嶺(Kaoling…
ボニナイト(boninite)
- デジタル大辞泉
- 斜長石を含まないガラス質の安山岩。隕石に含まれる単斜エンスタタイト(単斜頑火輝石)を含む特殊な岩石。小笠原諸島の父島・聟島に大規模な露頭が…
ブッホン岩
- 岩石学辞典
- 優黒質の角閃石ネフェリン─テフル岩で少量のアルカリ長石を含んでいる.斑晶はラブラドライト,バーケヴィ閃石,散在する黒雲母などが石基に含まれる…
輝緑岩相
- 岩石学辞典
- (1) 閃緑岩質と斑糲(はんれい)岩質の岩石を総合した名称(Lacroix : 1922).(2) エスコラの火成相の中で変成相のサニディナイト相に対応するもの.…
セバスティアン岩
- 岩石学辞典
- 黒雲母に富むユークライト(eucrite).顕晶質の岩石で灰長石と黒雲母からなり,少量のオージャイトと燐灰石を含んでいる.この岩石はラクロアがイタ…
カコルトク岩
- 岩石学辞典
- 白か赤と黒の互層が縞状になったネフェリン閃長岩で,優白質の層は長石と白いネフェリンに富むか,ユーディアライト(eudialite)と赤いネフェリンに…
石鉄隕石 せきてついんせき stony iron meteorite
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- 鉄-ニッケル合金とケイ酸塩鉱物とがほぼ等量含まれている隕石。ケイ酸塩鉱物の部分が,おもに橄欖石から成るパラサイト,斜方輝石や微斜長石を主とす…
斑糲岩
- 岩石学辞典
- 斑糲岩はイタリアのトスカナ地方(Tuscana)の古い名前で,異剥石長石岩,異剥石蛇紋岩など,種々の岩石に付けられたものである.この名称はフィレン…
エスボ岩
- 岩石学辞典
- 黒雲母オリゴクレース閃緑岩で,オリゴクレースと黒雲母の球塊を含む球状閃緑岩をいう.球塊の中心は長石質で核には塩基性の片状物質が包有されてい…
ラウルダル岩
- 岩石学辞典
- ネフェリン閃長岩で菱面体のアノーソクレイスかNa-正長石を含むのが特徴で,ほかにネフェリンの大きな結晶も含まれる.少量のソーダライトがあること…
しんせい‐がん【深成岩】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 火成岩のうち粗粒のもの。マグマ(岩漿)が地下の深い所で冷えて固まってできたもの。完全に結晶した、粒のあらい石英・長石・輝石・橄欖…
トパズ岩
- 岩石学辞典
- グライゼン作用に伴われる粒状の岩石で,石英,トパズからなり,アルカリ雲母,残晶としての長石などが含まれることがある[Johannsen : 1920].こ…
岩代石 いわしろいし iwashiroite-(Y)
- 日本大百科全書(ニッポニカ)
- イットリウム族希土とタンタルの複酸化物。2005年(平成17)に堀秀道(1934― )らによって福島県伊達(だて)郡川俣(かわまた)町水晶山から記載された…
ニグリ値【Niggli value】
- 法則の辞典
- 岩石の化学分析の結果の重量百分率の値をそれぞれの酸化物の分子量で割って分子数比(モル数比)に換算する.Fe2O3 の分子数はFeOに換算してそちらに…
ハイパーポタッシク型花崗岩
- 岩石学辞典
- 準火山性の貫入岩体である.複合的な岩株や環状岩脈を作り,一般に石英モンゾニ岩を伴う.マグマ性で,異常にKを多く含むアルカリ・マグマの分化作用…
プルマス岩
- 岩石学辞典
- 完晶質粗粒のペグマタイト質岩石で,オリゴクレースとコランダム(15~25%)で構成される[Lawson : 1903, du Toit : 1918].正長石を含む場合もあ…
ヴェラ岩
- 岩石学辞典
- 黒いランプロファイア質の松脂岩で,フロゴパイトまたは黒雲母,オージャイト,橄欖(かんらん)石の結晶を含んでいる.長石は少量か欠如している.化…
片麻岩 へんまがん gneiss
- 日本大百科全書(ニッポニカ)
- 広域変成岩の一種で、縞状(しまじょう)構造は著しいが、片理や劈開(へきかい)の弱い、中粒ないし粗粒の岩石。元来は花崗(かこう)岩と同じように、石…
アウイン(データノート) あういんでーたのーと
- 日本大百科全書(ニッポニカ)
- アウイン 英名 haüyne 化学式 Na6Ca2Al6Si6O24(SO4)2 少量成分 ― 結晶系 等軸 硬度 5.5~6 比重 2.4~2.5…
きゅうりゅう‐いんせき(キウリフヰンセキ)【球粒隕石】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 石質隕石の一種。橄欖(かんらん)石、斜方輝石、斜長石などを主成分とする隕石基地(きじ)中に、球粒状の結晶集合体が散在しているもの。地…
こうれん‐へんがん【紅簾片岩】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 紅簾石を主成分とし、石英、緑簾石、白雲母、曹長石、ざくろ石などを含む結晶片岩。暗紫色または桃紅色。三波川系の結晶片岩中に見出され…
モンチク岩
- 岩石学辞典
- 優黒質斑状の脈岩で,橄欖(かんらん)石,チタンオージャイト,褐色角閃石などの多量のマフィック鉱物の斑晶と,石基にはアナルサイトと黒雲母が含ま…
グラネイド
- 岩石学辞典
- 完晶質の中粒から粗粒の火成岩で,石英と何かの種類の長石とから構成され,黒雲母か角閃石を伴い,フェロマグネシア鉱物は岩石の50%以下の岩石をい…
カスケド岩
- 岩石学辞典
- 斑状の橄欖(かんらん)石オージャイト─ミネットで,ピアソンが記載し[Pirsson : 1905]ローゼンブッシュが命名した[Rosenbusch : 1907].多量の黒…
ウェルナー岩
- 岩石学辞典
- 粗粒で長石と角閃石から成る岩石にピンカートンが命名したもの[Pinkerton : 1811].閃緑岩ではないかと考えられる[Tomkeieff : 1983].ウェルナ…