ノルドスジョ岩
- 岩石学辞典
- ブレガーが輝石ジュヴェト岩(pyroxene-juvite)とした岩石にヨハンセンが命名したもの[Brögger : 1921, Johannsen : 1938].ネフェリン閃長…
三斜晶系【さんしゃしょうけい】
- 百科事典マイペディア
- 軸率a:b:cの斜交3軸の座標系(結晶軸)で記載される一群の結晶。物理的に異方性で,光学的二軸性。対称性は最も低く,形態は卓面(対称心で支配さ…
ペグマタイト鉱床 ペグマタイトこうしょう pegmatite deposit
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- ペグマタイト中に有用鉱物が濃集して生じた鉱床。ペグマタイト中には稀有元素を含む種々の鉱物が集るので稼行の対象とされることがある。またペグマ…
黄土 オウド loess
- 化学辞典 第2版
- レスともいう.大気中を風で運搬され堆積した淡黄色,あるいは灰色の土.0.05~0.005 mm の微砂が50% 以上存在する.構成鉱物は石英が多く,少量の…
凝結組織
- 岩石学辞典
- 玄武岩の組織で石基が輝石に富む細片または長石に富む細片でできているもの[Hibsch : 1905].凝結(coagulation)とはゾルのコロイド粒子が凝集し…
ノースフィールド岩
- 岩石学辞典
- 非常に石英に富む花崗岩で,石英の量は83%に達し,Na-正長石は13%含まれる[Emerson : 1915, Holmes : 1920].石英が88%で白雲母が9%のものもあ…
ペペリノ
- 岩石学辞典
- 軟らかい灰色,黄味や赤味を帯びた凝灰岩のイタリアの地方的名称である.この凝灰岩は無数の火山砕屑性のオージャイト,雲母,長石,リューサイトな…
ダイオリトイド
- 岩石学辞典
- ギンベルは火成岩で主に斜長石,角閃石または黒雲母からなり,石英を含むこともある岩石で,閃緑岩,エピ閃緑岩,トナル岩などを含む岩石を総括した…
ヨゴ岩
- 岩石学辞典
- 優黒質な閃長岩でマフィック鉱物が半分以上含まれる岩石,亜優黒質のモンゾニ岩などに相当する[Weed & Pirsson : 1895].Na-正長石,アンデシ…
オリヴィナイト
- 岩石学辞典
- 初め磁鉄鉱と橄欖(かんらん)石を含む岩石に使用されたが[Sjyögren : 1876],その後輝石または角閃石と橄欖石からなる岩石に用いられた[Eichs…
オーダー
- 岩石学辞典
- CIPW分類の区分の仕方で,存在する特定の標準鉱物の相対的な比率を基礎にしている.石英またはネフェリンとノルム長石の総和との比率でI, II, IIIの…
リチア輝石 りちあきせき spodumene
- 日本大百科全書(ニッポニカ)
- 長柱状あるいは厚板状の結晶をなす輝石の一種で、輝石中もっとも硬度が高い。花崗(かこう)岩ペグマタイトから、石英、長石、白雲母(しろうんも)、鱗(…
吉村石(よしむらせき) よしむらせき yoshimuraite
- 日本大百科全書(ニッポニカ)
- ソロ珪(けい)酸塩鉱物の一つ。板状あるいは雲母(うんも)のような外観をもつ鱗片(りんぺん)状の結晶をなす。現在までのところ日本の変成層状マンガン…
馬山岩
- 岩石学辞典
- 石英モンゾニ岩斑岩で,斑晶の累帯構造をもつ斜長石が,細粒の花崗岩質あるいは微ペグマタイト質の石基に含まれる[Koto : 1909].融食した石英が含…
文象花コウ(崗)岩【ぶんしょうかこうがん】
- 百科事典マイペディア
- 石英と微斜長石がくさび状にかみあった文象組織で特徴づけられる花コウ岩。ペグマタイトはその一種。また花コウ岩体の周縁相や塩基性分化岩体の最終…
カリ カリ potash
- 化学辞典 第2版
- 炭酸カリウムの俗称.海草灰(主成分K2CO3)を表すアラビア語kàliに由来する.元素カリウムの名もkàliに由来し,現在でもカリウムの略称として用いられ…
アノーサイト anorthite
- 改訂新版 世界大百科事典
- 鉱物の一種。灰長石ともいう。斜長石は固溶体を形成するが,アノーサイトはこのうちのCa端成分をいう。化学組成はCaSi2Al2O8であるが,NaSi3AlO8成分…
角閃石ホルンフェルス相
- 岩石学辞典
- 低い液体の圧力と中程度から高い温度で形成された接触変成岩の変成相で,塩基性岩では角閃石と斜長石が発達するのが特徴である.接触変成帯でよく調…
メタブラステシス
- 岩石学辞典
- パレオソム(palaeosome)の中に斑状変晶が形成される過程であって,長石のような鉱物,あるいは鉱物のグループが優先的に結晶作用を示すこと.いず…
環礁組織
- 岩石学辞典
- 鉱石などに見られ,グラニュライトにも普通に見られる組織.岩石中の一つの中心核にある鉱物が他の鉱物種によって周囲を置換され,完全に囲まれる組…
アンプテク岩
- 岩石学辞典
- 細粒から粗粒の組織をもつアルカリ閃長岩で,主にNa-正長石かマイクロパーサイトとアルヴェゾ閃石類からなり,時に少量のエニグマタイト,あるいは黒…
りゅうもん‐がん(リウモン‥)【流紋岩】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 シリカ(SiO2)に富む細粒ないしガラス質の火成岩。斑晶として、石英、アルカリ長石を含む。石英粗面岩。[初出の実例]「第三紀層流紋岩(…
ミケノ岩
- 岩石学辞典
- 霞岩またはリューサイト─テフル岩に相当する火山岩または半深成岩で,ネフェリンとアルカリ長石を合わせた組成の多量のガラス質最終形成物の中に自形…
カンプトスペサルタイト
- 岩石学辞典
- 優黒質のコンプトン岩質ランプロファイアで,橄欖(かんらん)石(9%)の斑晶が,斜長石,チタンオージャイト,バーケヴィ閃石などの石基に含まれる[…
安山岩 あんざんがん andesite
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- 火山岩分類の一つで中性火山岩の総称 (→中性岩 ) 。アンデス山脈に産する粗面岩様火山岩に対して命名された (L.フォン・ブッフ,1836) 。色指数 10~…
造岩鉱物 (ぞうがんこうぶつ) rock forming mineral
- 改訂新版 世界大百科事典
- 岩石は1種類以上の鉱物が集合して構成されているが,この岩石を構成している鉱物を造岩鉱物という。多くはケイ酸塩鉱物とシリカ鉱物であるが,元素鉱…
榴雲岩
- 岩石学辞典
- 石榴石黒鉛片麻岩で,石榴石および黒雲母に富み,石英に乏しい粒状,粗粒の変成岩.堆積岩が変成作用で形成されたものである.主に石榴石,正長石,…
ローヴィル岩
- 岩石学辞典
- 優白質のセラル岩で,等粒状の斜長石(53%)と連晶状の粒間のネフェリン(27%)が,少量のチタンオージャイト,褐色角閃石などと混じって含まれる…
主成分鉱物 しゅせいぶんこうぶつ principal mineral
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- 火成岩の造岩鉱物のなかで,比較的多量に含まれ,その岩石を特徴づける鉱物。たとえば火成岩の主成分鉱物は,石英,長石類,雲母,角閃石,輝石,橄…
カルクアルカリ岩
- 岩石学辞典
- イディングスは1892年に火成岩をアルカリ(alkali)グループとサブアルカリ(subalkali)グループに区分することを提案し,後者はその後のカルク・ア…
こうづ‐しゅくすけ【神津俶祐】
- 精選版 日本国語大辞典
- 地質学者・鉱物学者。理学博士。長野県出身。東京帝国大学地質学科卒。東北帝国大学教授。造岩鉱物の熱学的研究など、岩石学の近代化に貢献。月長石…
サヌカイト
- 百科事典マイペディア
- 紀伊半島中部,四国北部,瀬戸内海の島,九州北部(二上火山列)に分布する黒色緻密(ちみつ)な安山岩。讃岐岩とも。斜長石が少なく,斜方輝石の小斑…
蜜岩
- 岩石学辞典
- 最初は主に角閃石と斜長石から構成される閃緑岩組成の様々な緻密な岩石に使用したが,後に細粒の火成岩か石基を持つ岩石で,肉眼で構成鉱物を認識す…
マルスコ岩
- 岩石学辞典
- 花崗岩質物質が斑糲岩マグマによる混成作用で形成された岩石で,異常な組成の斑糲岩のマトリクス中に石英や長石の捕獲結晶が残っている[Harker : 19…
ルスクラド岩
- 岩石学辞典
- 亜優黒質の橄欖(かんらん)石エセックス岩または橄欖石セラル岩.有色鉱物は約55%でチタンオージャイトと少量の橄欖石,黒雲母などである.珪長質鉱…
カンクリナイト(データノート) かんくりないとでーたのーと
- 日本大百科全書(ニッポニカ)
- カンクリナイト 英名 cancrinite 化学式 [(Ca,Na)6(CO3)1-1.7][Na2(H2O)2](Si6Al6O24) 少量成分 SO4 結晶系 六方 硬度 …
斑紋光沢
- 岩石学辞典
- 岩石の割れた面で見られる輝石結晶の劈開(へきかい)面の色の変化で,長石の小さな結晶を取り込んだ輝石の大きなポイキリティック結晶の存在によるも…
マフラ岩
- 岩石学辞典
- 角閃石に富むセラル岩(theralite).Na-角閃石の大きな自形結晶と輝石,ラブラドライトを含む岩石である.ネフェリンを含まないことがベロンドラ岩…
脈斑岩
- 岩石学辞典
- 石英斑岩その他の類似した組成をもつ脈岩の英国コーンウォール(Cornwall)での呼び名.石英と長石の斑晶が珪長質の石基に囲まれ,雲母,電気石,緑…
ダトー石 だとーせき datolite
- 日本大百科全書(ニッポニカ)
- ネソ珪(けい)酸塩鉱物の一つ。短柱状結晶を示すほか、塊状、腎臓(じんぞう)状、微粒が密に集合した陶器状などで産する。沸石、石英、曹長石などに比…
炭酸塩岩脈
- 岩石学辞典
- このような岩石は1861年に最初に南ノルウェーのランゴ地方で記載された[Kjerulf & Dahll : 1861].この岩脈はおそらく火成岩起源でCa, Mg, Fe…
ローソン石曹長石相
- 岩石学辞典
- ローソン石藍閃石翡翠(ひすい)輝石相よりもわずかに低い圧力の変成作用による変成相[Winkler : 1967].翡翠輝石はこの相には出現せず,ローソン石─…
そめん‐がん【粗面岩】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 閃(せん)長岩と同成分の火山岩。アルカリ長石の微晶を主とする石基中に有色鉱物の斑晶(はんしょう)を有し、灰白・淡緑色などを呈する。日…
カボション・カット
- 百科事典マイペディア
- 宝石のカットの一種。角を取り表面に丸みをつけてみがく方法。研磨技術が発達する以前に多かった方法で,現在でもキャッツアイ(猫目石)のように繊…
外変
- 岩石学辞典
- 貫入した岩石がその周囲の岩石に与える変化.通常は接触変成作用と同意義に用いる.接触変成作用について母岩の形態に重点をおいて考えたもので,花…
グロメロフィリック
- 岩石学辞典
- 集斑状と同じ.玄武岩やドレライトの組織で,自形の拍子木状の斜長石の間に比較的小さな輝石の粒が集合した組織である[Loewinson-Lessing : 1932]…
グライゼン
- 岩石学辞典
- 花崗岩が初生的あるいは気成作用によって変質し,石英,雲母などを含むようになった岩石で,トパズや電気石が伴われることがある[Flett : 1909].…
インタースティシャル組織
- 岩石学辞典
- 短冊状の長石の間の角張った隙間を他の物質が埋めた組織には二種類あり,充填物がガラス質の場合を填間状組織(intersertal texture)といい,充填物…
陶器 トウキ pottery, earthenware
- 化学辞典 第2版
- 施釉(ゆう)あるいは無釉の溶化していない粘土素地であるが,一般には施釉物をいう.無釉のものは土器とよばれる.粗陶器と精陶器に大別され,素地の…
流紋岩 リュウモンガン rhyolite
- 化学辞典 第2版
- 化学組成上,深成岩の花こう岩に対応するSiO2の多い火山岩.イタリアのリパリ諸島の岩石を意味するlipariteという用語や,石英粗面岩という呼称も提…