かん‐せん〔クワン‐〕【官銭】
- デジタル大辞泉
- 政府が発行した銭貨。奈良・平安時代に鋳銭司で造られたものなど。
ころ‐ぜに【ころ銭】
- デジタル大辞泉
- 1 洪武銭こうぶせんの異称。2 室町から江戸時代、すり減った銭、また、質の悪い銭のこと。ころせん。ころ。
ぜに‐たなご【銭×鱮】
- デジタル大辞泉
- コイ科の淡水魚。関東・東北地方の浅い池沼にすむ。全長約9センチ。体高が高く側扁が著しい。口ひげがなく、うろこは小さい。背部が緑褐色のほかは銀…
ちゅう‐せん〔チウ‐〕【鋳銭】
- デジタル大辞泉
- 貨幣を鋳造すること。また、その貨幣。じゅせん。
ちょう‐せん〔チヤウ‐〕【丁銭】
- デジタル大辞泉
- 「丁百ちょうびゃく」に同じ。
宋銭【そうせん】
- 百科事典マイペディア
- 中国の宋代に鋳造された銅銭。太祖の宋元通宝以来,王や年号の変わるたびに鋳造された。日宋貿易により13世紀には盛んに日本に流入,皇朝十二銭など…
銭相場 (ぜにそうば)
- 改訂新版 世界大百科事典
- 銭と金銀貨との比価。日本において銭貨の交換割合がはじめて定められたのは721年(養老5)1月で,銀貨の和同開珎1枚をもって銅貨の和同開珎25枚(文…
銭太鼓 (ぜにだいこ)
- 改訂新版 世界大百科事典
- 日本の民俗楽器。(1)硬貨または硬貨状のものを小太鼓の縁につけたり,縁に十文字に針金を渡してそれに通すかして,踊り手が振りながら踊るもの。タ…
いちもんせん【一文銭】
- 改訂新版 世界大百科事典
ねんぶつ‐せん【念仏銭】
- デジタル大辞泉
- 絵銭えぜにの一。南無阿弥陀仏の六字の名号を鋳出したもの。
や‐せん【矢銭】
- デジタル大辞泉
- 《矢の費用の意》戦国大名などが賦課した軍用金。農村では反別を基準とした。
ぶ‐せん【▽夫銭】
- デジタル大辞泉
- 鎌倉時代から江戸時代にかけて、夫役ぶやくの代わりに納めさせた金銭。夫金ぶきん。ぶぜに。
ふろ‐せん【風呂銭】
- デジタル大辞泉
- 銭湯の入浴料。湯銭。
ぶんじ‐せん【文字銭】
- デジタル大辞泉
- 江戸時代、寛永通宝銭のうち、寛文8年(1668)から発行されたものの称。京都方広寺の大仏をこわして鋳造され、裏に「文」の字が刻されていた。文銭。
てっ‐せん【鉄銭】
- デジタル大辞泉
- 江戸時代、銑鉄せんてつで鋳造された銭。寛永通宝の一文銭・精鉄四文銭や仙台通宝銭・箱館通宝銭・南部銭など。
こう‐せん【功銭】
- デジタル大辞泉
- 1 奈良・平安時代、雇夫こふに報酬として支払われた銭貨。雇銭。2 鎌倉時代以後、幕府の家人けにんなどが任官したとき、官に上納する金銭。
こう‐せん【講銭】
- デジタル大辞泉
- 頼母子講たのもしこうなどの積立金や分担金。
ぎん‐せん【銀銭】
- デジタル大辞泉
- 銀で鋳造した銭。銀貨。
京銭 (きんせん)
- 改訂新版 世界大百科事典
- 〈きょうせん〉〈南京銭〉ともいい,中国の南京付近で私鋳されたものを模倣して,室町時代に日本でつくられたもっとも粗悪な銭貨である。ほとんど模…
あい‐せん〔あひ‐〕【▽間銭】
- デジタル大辞泉
- 「間銀あいぎん」に同じ。「はや―取りてただは通さず」〈浮・胸算用・四〉
きのどく‐せん【気の毒銭】
- デジタル大辞泉
- 《価値が低く、使った相手に気の毒な銭の意》一文銭の寛永通宝のこと。
てんぷくせん【天福銭】
- 改訂新版 世界大百科事典
えいらくせん【永楽銭】
- 改訂新版 世界大百科事典
銭選 せんせん Qian Xuan
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- 中国,宋末,元初の文人画家。呉興 (浙江省) の人。字は舜挙,号は玉潭,巽峰 (そんぽう) など。南宋の景定年間 (1260~64) に郷貢進士となったが,…
銭納 せんのう
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- 代銭納ともいう。中世,農民が荘園領主などに年貢,公事を納入するのに,米,布などの現物で納めるのではなく,銭貨で納入する制度。鎌倉時代中期に…
せんてん【銭店】
- 改訂新版 世界大百科事典
じせん【地銭】
- 改訂新版 世界大百科事典
つるべせん【釣瓶銭】
- 改訂新版 世界大百科事典
りょうせん【良銭】
- 改訂新版 世界大百科事典
よりぜに【撰銭】
- 改訂新版 世界大百科事典
黄金銭 (コガネノゼニ)
- 動植物名よみかた辞典 普及版
- 植物。ナデシコ科の多年草,薬用植物。ナデシコの別称
しき‐せん【敷銭】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙① 中世、土地の占有料。荘園や所領の代官職などの管理人が補任の際、本家領家に提供し、辞職の際返還を受ける特定の金額。職につくための…
じぐち‐せん(ヂぐち‥)【地口銭】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 中世、京都・奈良市内の家屋に対して臨時に課せられた税。道路に面した家屋の間口の広さに応じて課せられたもの。地口。[初出の実例]「近…
しかみ‐せん【顰銭】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 室町の中期以降流通の粗悪銭の一つ。いびつでゆがんだ外観のもので、流通に支障を生じがちで、当時選銭(えりせん)の対象として一般に忌避…
あさくさ‐せん【浅草銭】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 江戸初期、寛永一三年(一六三六)、江戸浅草橋場の銭座で鋳造された寛永通宝銭。
あずかり‐せん(あづかり‥)【預銭】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 他人から預かった金銭。また、金融業者から借りた金銭。[初出の実例]「備前国比々四宮源左衛門方より預銭四十六貫五百文事連々令二返弁一…
えり‐せん【撰銭】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 商取引の際に銭貨をその質のよしあしによって区別すること。流通市場で悪貨が良貨に混在していたために起こったもので、流通の円滑を妨げ…
おい‐せん(おひ‥)【追銭】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙① 代価の異なる品物を交換したような場合、その不足額を埋め合わせるために支払う金銭。追いに打つ金。② いったん損失を受けたうえ、その…
えい‐せん【永銭】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙① =えいせん(穎銭)② 「えいらくせん(永楽銭)①」の略。[初出の実例]「秋元上野守殿御城留主居被レ成候が則五六拾已前につら役と名付、…
あお‐なみせん(あを‥)【青波銭】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 ( 裏面に波紋があり、一文銭とくらべて青白く見えることによる俗称 ) =あおせん(青銭)
こし‐ぜに【腰銭】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 巾着(きんちゃく)や銭入れなどに入れた小銭。こしせん。[初出の実例]「腰銭を祇園参りにおとし来て す手をさしあげ拝む清水」(出典:俳諧…
こづかい‐せん(こづかひ‥)【小遣銭】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 日常の小さな買物や雑費にあてる金。また、特定の目的を持たないで、自由に使用できる金。こづかい。ポケットマネー。小遣料。小遣銀。こ…
かんえい‐せん(クヮンエイ‥)【寛永銭】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 =かんえいつうほう(寛永通宝)
がんくび‐ぜに【雁首銭】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 キセルの雁首をつぶして、一文銭のように作った贋金。緡(さし)などにさした一文銭にまぜて通用させた。雁頭(がんず)。雁首。[初出の実例]…
かく‐せん【角銭】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 江戸時代、天明四年(一七八四)仙台で、幕府の許可を得て、領内限りとして発行した「仙台通宝」鉄一文銭の俗称。この銭は撫角型であると…
くじ‐せん【公事銭】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 公事(くじ)②を銭納するもの。公用銭(くようせん)。公事別銭。公事役銭。[初出の実例]「送進 東寺御領矢野庄供僧御方之御公事銭事」(出典…
いちば‐せん【市庭銭】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 中世、荘園内の市(いち)に課した税金。江戸時代には市場運上を徴収した。
ちゅう‐せん(チウ‥)【鋳銭】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 銭(ぜに)を鋳造すること。また、その銭。じゅせん。[初出の実例]「先加二禁断一。然不二遵奉一。隠蔵売買。是以鋳銭悪党、多肆二奸詐一」…
みだけ‐ぜに【乱銭】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 =みだしぜに(乱銭)[初出の実例]「みだけぜにがたんとあるが」(出典:天理本狂言・縄綯(室町末‐近世初))
ぶん‐せん【分銭】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 中世、田畑の租税として納めるべき米・籾・絹などの代わりに金銭を納入したこと。また、代わりに納めた金銭。[初出の実例]「米分銭一貫二…