さんまい‐え(‥ヱ)【三枚絵】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 浮世絵版画などで、三枚で一組となっているもの。
さんみつ‐ぎょうぼう(‥ギャウボフ)【三密行法】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 仏語。密教で、三密を修すること。三密の修行を積むこと。また、その方法。三密の行法。[初出の実例]「三密行法の御薫修も、つもらせ給ひ…
さんめん‐だいこく【三面大黒】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 =さんめん(三面)の大黒[初出の実例]「ト誂(あつら)への三面大黒(さんメンダイコク)を出して見せる」(出典:歌舞伎・時桔梗出世請状(1…
さんらい‐し【三礼師】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 僧侶の七役の一つ。法会(ほうえ)の読経にあたり、最初にひときわ声高に三礼の文をとなえる者。三礼。[初出の実例]「主願師・三礼師進二仏…
さんらくえん‐やき(サンラクヱン‥)【三楽園焼】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 江戸時代、嘉永年間(一八四八‐五四)に、紀州新宮藩主水野土佐守が江戸牛込原町(東京都新宿区)の邸の窯で焼かせた焼物。御庭(おにわ)…
さんれん‐おんぷ【三連音符】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 音楽の連音符の一つ。四分音符、二分音符などを三等分して奏することを示す音符。〔音楽字典(1909)〕
さんろん‐しゅう【三論宗・三論衆】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 ( 「さんろんじゅう」とも ) 仏語。南都六宗の一つ。中論(中観論)・十二門論・百論の三論をよりどころとして、大乗の教えを説くもの。…
さんがい‐じがみ(‥ヂがみ)【三蓋地紙】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 紋所の名。扇子に貼る形に切った紙を三層に重ねた形を図案化したもの。
さんがい‐びし【三蓋菱・三階菱】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 紋所の名。菱形を三つ重ねた形を図案化したもの。小笠原氏が用いた。また、歌舞伎俳優市川団十郎の替紋としても用いられた。
さんかん‐あめ(サンクヮン‥)【三官飴】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 江戸、芝の菓子商三官で作って売り出した飴。白飴をさらに白くし、細かく切って米粉をまぶしたもの。中国、明の三官が伝えたという。[初…
さんき‐かい【三帰戒】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 =さんき(三帰)①[初出の実例]「上人剃刀をとり、三位中将の頂に三度宛て給ふ。初めには三帰戒(さんきかい)を授、後には十重禁をぞ説き…
さんぎゃく‐ざい【三逆罪】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 仏語。五逆罪のうちの三つ。提婆達多(だいばだった)が犯した三つの逆罪からいう。和合僧を破り、仏身から血を出し、比丘尼を殺したことの…
さんげん‐きょうそうきょく(‥ケフソウキョク)【三弦協奏曲】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 洋楽の合奏形式にならって、三弦の独奏と他の楽器群の合奏とを対立的に使った曲。
さんげん‐もの【三間物】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 襖(ふすま)に張る布の寸法を表わす名。三間(約五・四五メートル)に襖を四枚たてる場合、その襖を張るのに合うように織った襖張地。
さんごくかんしょう(‥カンセフ)【三国干渉】
- 精選版 日本国語大辞典
- 日清戦争終了後、明治二八年(一八九五)四月に調印された日清講和条約(下関条約)で遼東半島を領有することになった日本に反対して、ロシア、フラ…
さんごく‐ぶそう(‥ブサウ)【三国無双】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 日本・中国・インドの三国を通じて二つとはないこと。この世にくらべるもののないこと。三国一。さんごくむそう。[初出の実例]「其の奇麗…
さんこ‐れい【三鈷鈴】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 密教の法具で、取手の端が三叉になった鈴。
さんさい‐せき【三才石】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 庭石を天・地・人の三才にかたどってすえたもの。
さんさい‐ごま【三歳駒】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 生後三年の若い馬。普通、年齢からいってまだ骨格の固まらない伸び盛りの若駒。[初出の実例]「鞍置(おけ)る三歳駒に秋の来て〈芭蕉〉 名…
さんじゃく‐ね【三尺寝】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 夏に大工などが、仕事場で昼寝をすること。また、その昼寝。三尺(約九〇センチメートル)にも足りない狭い場所で寝るからとも、日陰が三…
さんしゅう‐がわら(サンシウがはら)【三州瓦】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 愛知県三河地方で生産する上質の日本瓦。[初出の実例]「タッパは高いが、平屋建てだから、風には平気だ。屋根瓦だって三州瓦だよ」(出典…
さんじゅうし‐しん(サンジフ‥)【三十四身】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 ( 「法華経‐妙音品」による語 ) 仏語。妙音菩薩が衆生(しゅじょう)に経典を説き示すために化身したという三四種の異形(いぎょう)。梵王・…
さんじゅう‐ぼう(サンジフ‥)【三十棒】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 ( 「三十」は数が多いことをあらわす ) 禅宗で修行者を警醒するために、警策ではげしく打つこと。また、そのように厳しい教戒。痛棒。[初…
さん‐じょうじゅ(‥ヂャウジュ)【三定聚】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 =さんじゅ(三聚)①
さんしょく‐き【三色旗】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙① 三色に染めわけた旗。② とくに、フランスの国旗。青・白・赤の三色からなる。[初出の実例]「三色旗、自由帽、サンキュロット」(出典:星…
さんしん‐せいど【三審制度】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 同一の事件について審級の異なる裁判所で三度くりかえして審理を受けることを認める制度。最初の裁判所での手続を第一審、上訴によって開…
さんせい‐か(‥クヮ)【三性花】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 雄しべだけ持つ花と、雌しべだけ持つ花と、雄しべも雌しべも完全に備えている花が、それぞれ一花序の中に見いだされる三性同株の場合と、…
さんだい‐しゅう(‥シフ)【三代集】
- 精選版 日本国語大辞典
- 「古今集」「後撰集」「拾遺集」の三勅撰集の呼称。「代」は天皇の治世の意で、醍醐・村上・花山の三代をいう。古くは「万葉集」を勅撰集と考えて、…
さんだん‐ほう(‥ホフ)【三壇法】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 仏語。① 密教で行なう、大壇・護摩壇・聖天壇の三壇に構える修法。中央に薬師または不動尊、左に如意輪観音、右に聖天(または十二天)の…
さんちゃん‐のうぎょう(‥ノウゲフ)【三農業】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 とうちゃんは出かせぎに行き、残ったじいちゃん、ばあちゃん、かあちゃんの三人だけでする農家の状況をいう。昭和三〇年代後半の流行語。
さんとう‐きゃく【三等客】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 鉄道・船舶などで三等車、三等船室などの旅客。[初出の実例]「三等客は多くは米国に赴きて労働せむためなりとか」(出典:仏国風俗問答(1…
さんとう‐せいじ(‥セイヂ)【三頭政治】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 古代ローマ共和政末期、三人の有力政治家による政治。第一次は、前六〇年のカエサル(シーザー)、クラッスス、ポンペイウス三人の密約に…
さんない‐にっしょう(‥ニッシャウ)【三内入声】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 古代の日本の韻学で、漢字音の入声を、喉内・舌内・唇内の三つの発音部位(これを三内という)によって分類した呼称で、すなわち、中国字…
せい‐さんかっけい(‥サンカクケイ)【正三角形】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 辺の長さおよび角の大きさがすべて等しい三角形。その一角の大きさは六〇度である。[初出の実例]「正三角形が集って成る六角形が、一定の…
たねまきさんば【種蒔三番】
- 精選版 日本国語大辞典
- 歌舞伎所作事「舌出し三番叟」の別称。
こうや‐さんかた(カウヤ‥)【高野三方】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 高野山で中古以来、一山の衆徒が分かれた三派の総称。学侶方(がくりょかた)、行人方(ぎょうにんかた)、聖方(ひじりかた)の三つをいう。明…
しゃか‐さんぞん【釈迦三尊】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 普通、釈迦の像を中央に、左に文殊菩薩、右に普賢菩薩をおく形式。ただし、宗により、左右に薬王・薬上両菩薩、または迦葉、阿難などを配…
だいさん‐しん【第三審】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 法律で、第二審に対する上級の裁判所の審理裁判。また、その裁判所。上告審。〔新しき用語の泉(1921)〕
そうず‐か(サウヅ‥)【三途河・葬頭河】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 ( 「そうずが」とも ) 人が死んだのち渡るという冥土の川。さんずのかわ。そうずがわ。[初出の実例]「葬頭河 サウヅガ 又云、三途川」(出…
ご‐ご‐さん【五五三】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 膳立の法式の一つ。七五三の饗膳のうち、七の膳を略して五の膳としたもの。[初出の実例]「何ぞと人のとふ年忌事 房崎の浦に五五三こしら…
ご‐さんけ【御三家】
- 精選版 日本国語大辞典
- ( 「ご」は接頭語 )① 徳川将軍家の一族である尾州、紀州、水戸の三家をいう。尾張は家康の第九子義直、紀伊は第一〇子頼宣、水戸は第一一子頼房には…
じんざ‐もみ【甚三紅】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 承応年間(一六五二‐五五)、京都上京の長者町の住人桔梗屋甚三郎が茜(あかね)を用いて染め出した紅梅色の無地の絹布。女性の衣服の胴裏…
しょうず‐か(シャウヅ‥)【三途河】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 ( 「そうずか(三途河)」の変化した語 ) =しょうずがわ(三途川)
さん【三】 の 午((うま))
- 精選版 日本国語大辞典
- 二月の第三の午の日。稲荷社で初午、二の午とともに祭礼を行なうことがあった。《 季語・春 》 〔東都歳事記(1838)〕
さん【三】 の 郭((くるわ))
- 精選版 日本国語大辞典
- =さん(三)の丸(まる)[初出の実例]「三のくるわに長坂左衛門、是は長閑事なり」(出典:甲陽軍鑑(17C初)品二〇)
のさか‐さんぞう【野坂参三】
- 精選版 日本国語大辞典
- 政治家。山口県の生まれ。労働運動に加わり、大正一一年(一九二二)日本共産党創立に参加。昭和六年(一九三一)日本を脱出して旧ソ連に入国。第二…
松森三朴 (まつもり-さんぼく)
- デジタル版 日本人名大辞典+Plus
- 1816-1892 江戸後期-明治時代の医師,儒者。文化13年生まれ。栗崎道巴,広瀬淡窓,広瀬旭荘(きょくそう)にまなぶ。郷里の備中(びっちゅう)(岡山県)浅…
松山善三 (まつやま-ぜんぞう)
- デジタル版 日本人名大辞典+Plus
- 1925- 昭和後期-平成時代の映画監督,脚本家。大正14年4月3日生まれ。昭和23年松竹大船撮影所に入社,木下恵介にみとめられる。30年高峰秀子と結婚。…
三尾公三 (みお-こうぞう)
- デジタル版 日本人名大辞典+Plus
- 1924-2000 昭和後期-平成時代の洋画家。大正13年1月3日生まれ。光風会展,日展に一時出品。昭和49年「男と女のスペース」が東京国際具象絵画ビエン…
三津田健 (みつだ-けん)
- デジタル版 日本人名大辞典+Plus
- 1902-1997 昭和-平成時代の俳優。明治35年4月29日生まれ。昭和2年地球座にはいる。日本俳優学校,日活をへて12年文学座結成に参加。一貫して文学座…