目星(読み)メボシ

デジタル大辞泉 「目星」の意味・読み・例文・類語

め‐ぼし【目星】

目当て見当見込み
目の角膜の縁に、粟粒ほどの小さな白い濁りのできたもの。星目
疲れたときや頭を打ったときなどに目にちらつく星のようなもの。
「やうやうひだるさに―の花の散るならん」〈仮・東海道名所記・二〉
[類語]心当たり見通し見当読み見込み見極め目当て目安目処めど展望目標予測予想予期可能可能性有りポシブルポシビリティープロバビリティー将来性蓋然性公算成算心当て望み伸び代予見予知余地予断目算駄目で元元駄目元

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精選版 日本国語大辞典 「目星」の意味・読み・例文・類語

め‐ぼし【目星】

〘名〙
① 目あて。目印。見当。また、こうだろうという見込み。→目星を付ける
※社会観察万年筆(1914)〈松崎天民〉現代の女学生「日本人は浜町、蠣殻町築地、新富町、愛宕下なんかが標準(メボシ)になりますから」
眼球にできる白色の小点。眼中白濁。ほしめ。角膜翳(かくまくえい)
※俳諧・犬子集(1633)二「あまり見ば果や目ほしの花盛〈貞成〉」
③ 疲労した時や物に頭を強くうちつけた時などに目にちらつく星のようなもの。めぼしの花。まほし。〔日葡辞書(1603‐04)〕

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「目星」の意味・わかりやすい解説

目星
めぼし

フリクテン

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世界大百科事典(旧版)内の目星の言及

【目∥眼】より

…これは劣悪な栄養と過酷な労働に起因して発生した。このほか病目(やみめ),はやり目といわれる急性・慢性結膜炎,ただれ目といわれる眼瞼縁炎,星目,目星といわれるフリクテン,打目(うちめ),突目(つきめ)などの外傷,あるいはものもらい,目いぼといわれる麦粒腫,それにトラコーマ,虹彩炎,翼状片,緑内障,弱視など,江戸時代の眼病は多彩をきわめていた。また江戸時代にはおよそ7万5000人以上の盲人がいたといわれ,疫病や栄養失調のために失明し,彼らは当道(とうどう)や瞽女(ごぜ)などの集団を形成していた。…

※「目星」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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