陰惨(読み)インサン

デジタル大辞泉 「陰惨」の意味・読み・例文・類語

いん‐さん【陰惨】

[名・形動]暗くむごたらしい感じ。また、そのさま。「陰惨を極める」「陰惨事件
[類語]むごいむごたらしい無残血なまぐさい酸鼻残酷残虐残忍苛酷暴虐悲惨凄惨惨憺ひど痛ましい痛痛しい見るに忍びない目も当てられない冷酷冷血血も涙もない酷薄暴戻ぼうれい凄愴せいそう惨烈酷烈戦慄惨劇猟奇猟奇的嗜虐しぎゃく嗜虐しぎゃくすさまじいグロテスク阿鼻叫喚目を背ける

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精選版 日本国語大辞典 「陰惨」の意味・読み・例文・類語

いん‐さん【陰惨】

〘名〙 (形動) 陰気で、みじめなこと。暗く、むごたらしいさま。「陰惨な事件が起こる」
※月に吠える(1917)〈萩原朔太郎〉雲雀料理・感傷の手「手ははがねとなり、いんさんとして土地を掘る」

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普及版 字通 「陰惨」の読み・字形・画数・意味

【陰惨】いんさん

暗くみじめ。漢・張衡西京の賦〕夫(そ)れ人、陽時に在りては則ち舒、陰時に在りては則ち慘なり。此れ天に牽(ひ)かるるなり。

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