酸鼻(読み)サンビ

デジタル大辞泉 「酸鼻」の意味・読み・例文・類語

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精選版 日本国語大辞典 「酸鼻」の意味・読み・例文・類語

さん‐び【酸鼻・惨鼻】

  1. 〘 名詞 〙 ひどく心を痛めて、悲しむこと。また、いたましくむごたらしいさま。「酸鼻の極(きわみ)
    1. [初出の実例]「貧生之養母、見之増悲、寡婦之提孩対之酸鼻」(出典経国集(827)一・和和少輔鶺鴒賦〈仲雄王〉)
    2. 「現実の酸鼻ゆえに、土地によってその姿の特にかわることもない星の光のみが、記憶として残るのだ」(出典:堕落(1965)〈高橋和巳〉四)
    3. [その他の文献]〔漢書‐鮑宣伝〕

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普及版 字通 「酸鼻」の読み・字形・画数・意味

【酸鼻】さんび

鼻に通るほどの悲しみ。〔後漢書、竇融伝〕隗囂(くわいがう)(光武にく)を讓(せ)むるの書、痛(はげ)しきこと骨髓に入る。~忠臣は則ち酸涕し、義士は則ち曠(あき)らかなること、を發(ひら)くが(ごと)し。

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