いじらしい(読み)イジラシイ

デジタル大辞泉 「いじらしい」の意味・読み・例文・類語

いじらし・い〔いぢらしい〕

[形][文]いぢら・し[シク]幼い子供や弱い者などの振る舞いが、何ともあわれで同情したくなる感じである。けなげでかわいそうなさま。また、可憐かれんなさま。「涙を見せまいとする姿が―・い」
[派生]いじらしがる[動ラ五]いじらしげ[形動]いじらしさ[名]
[類語]哀れ愛愛しい可愛い可愛らしい愛おしい愛しい愛らしい愛くるしいあどけないしおらしいめんこい可憐かれんキュートいたいけしとやかほほえましいほおえましいほのぼのほんわか愛嬌あいきょう愛想あいそなごむなごやか憎めないチャーミング癒やし系癒やすラブリーがんぜないいとけない

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「いじらしい」の意味・読み・例文・類語

いじらし・い いぢらしい

〘形口〙 いぢらし 〘形シク〙 (「意地」を形容詞化した語か) 自分より年齢能力などが劣っている者の心や様子行動などが、痛々しく同情される様子。けなげで、いたわしい。あどけなく、かわいそうな感じがする。多く、子供の様子について用いられる。
浮世草子好色万金丹(1694)二「されば禿は人間の種ならぬぞいぢらしき」
多情多恨(1896)〈尾崎紅葉〉後「お種は沁々(しみじみ)柳之助が惨(イヂラ)しかった」
いじらし‐が・る
〘他ラ五(四)〙
いじらし‐げ
〘形動〙
いじらし‐さ
〘名〙

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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