デジタル大辞泉 「仄仄」の意味・読み・例文・類語
ほの‐ぼの【×仄×仄】

1 かすかに明るくなるさま。「東の空が
2 ほんのり心の暖かさなどが感じられるさま。「
3 わずかに聞いたり知ったりするさま。
「かく、ささめき嘆き給ふと、―あやしがる」〈源・夕顔〉

「未だ―の程に主上出でて南面におはします」〈続古事談・一〉
[類語](1)薄明かり・明かり・灯火・ライト・ともしび・きらめき・光・輝き・光明・光輝・
中古の用例では、副詞「ほのぼの」と、「と」を伴った「ほのぼのと」との間に、用法上の差異が認められる。「ほのぼのと」は、(イ)「明(あ)く」に連接するもの、(ロ)そうではないが、明らかに夜明けの描写とわかるもの、(ハ)「明石」にかかって枕詞的に用いられるもの、この三つの場合にほぼ限定され、ほんのりと白んでいく夜明けの状景を象徴的・感覚的にとらえる語で、擬態語的要素が濃厚である。一方、「ほのぼの」は、視覚・聴覚・嗅覚、または心的作用でかすかに把握される状況や状態の描写に用いられるが、人事に関するものに限られる。
敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...