う・ウ(読み)う

精選版 日本国語大辞典の解説

う【う・ウ】

〘名〙 五十音図の第一行第三段(ア行ウ段)と第十行第三段(ワ行ウ段)とにおかれ、五十音順で第三位のかな。いろは順では第二十四位で、「む」の次、「ゐ」の前に位置する。現代標準語の音韻では、五母音の一つ u にあたり、後舌で顎角の小さい平唇母音。u の発音は、東京などでは唇は必ずしもすぼめないが、西日本地方などでは唇にすぼまりがあり、この方が古いと思われる。五十音図でア行とワ行とに両出し、「得(う)」のようにア行のエと交替する「う」と、「据(す)う」のようにワ行のヱと交替する「う」とがあるが、二つの「う」に、u と wu のような発音上の区別は上代にもなかったと認められる。現代かなづかいでオ段のかなにつづくとき、オ段の長音として読まれる場合が多い。小文字で「つぅ」「ふぅ」のように方言音、外来語音を表わすことがある。「う」の字形は、「宇」の草体から、「ウ」の字形は、同じく「宇」の初三画をとったもの。ローマ字では u と書く。

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