ぐにゃぐにゃ

精選版 日本国語大辞典 「ぐにゃぐにゃ」の意味・読み・例文・類語

ぐにゃ‐ぐにゃ

[1] 〘副〙 (「と」を伴って用いることもある)
① 柔軟で抵抗力のないさま、力が抜けてからだをしっかり保てないさま、また、くねり曲がっているさまを表わす語。くにゃくにゃ。ぐにゃらぐにゃら。
浮世草子・好色美人角力(1696頃)四「さしもの七三もくたびれ付て、ぐにゃぐにゃとはみ出されしを」
動作態度がしっかりせず、なよなよしているさま、元気なくめめしいさまを表わす語。くにゃくにゃ。ぐにゃらぐにゃら。
浄瑠璃・当麻中将姫(1714頃)一「だいりぶしんといふせわを思ひ、わざとぐにゃぐにゃしてゐたり」
③ 口の中でものを言っていて、言うことがはっきりしないさまを表わす語。むにゃむにゃ。
洒落本・北川蜆殻(1826)下「少し面目なく、ぐにゃぐにゃと言ふている」
[2] 〘形動〙 (一)①②に同じ。
人情本・春色梅美婦禰(1841‐42頃)初「惚たが弱身の恋の癖、了(つい)ぐにゃぐにゃになりしかば」

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デジタル大辞泉 「ぐにゃぐにゃ」の意味・読み・例文・類語

ぐにゃ‐ぐにゃ

[副](スル)
柔らかくて手ごたえがなく、形が変わりやすいさま。ねじれて曲がりくねっているさま。くにゃくにゃ。「からだをぐにゃぐにゃ(と)動かす」
動作・態度などにしっかりしたところがないさま。くにゃくにゃ。
「てめえみたいな、―した男らしくもねえやつは」〈賢治・ツェねずみ〉
[形動]
1に同じ。「ぐにゃぐにゃに曲がった鉄柱
2に同じ。「骨抜きにされてぐにゃぐにゃになる」
アクセントニャグニャ、はグニャグニャ
[類語]なえなえへろへろへたへたよれよれへなへなふにゃふにゃぶよぶよくなくななよなよなよやかくにゃくにゃぐにゃっとくにゃっとぐなぐなぐにゃりぐんにゃりぐんなりしなやかふかふかふわふわふわっとふわりふんわりふっくらふくふくぷくぷくぷよぷよぷにぷにしんなりぷるんぷるぷるぷりぷりしこしこ

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