やみ市(闇市)(読み)やみいち

世界大百科事典 第2版の解説

やみいち【やみ市(闇市)】

第2次大戦後も存続していた戦時経済統制を無視して,生活必需品を売ったり,簡単な飲食をさせた露店の集団。戦争中に統制違反の売買をすることをやみ取引といった。それが公然と行われたのでやみ市の名称が生じたのである。1945年の秋,復員兵や空襲で焼けて店や工場が再開しない失業工員や小商店主が,農村や漁村から食糧を買い出してきたり,鋳物などでなべ,かまなどの生活必需物資を作って,駅前の焼け跡などで地上に商品を置いて売ったのがやみ市のはじまりであった。

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世界大百科事典内のやみ市(闇市)の言及

【対日占領政策】より

…1945年8月14日のポツダム宣言受諾から,52年4月28日の対日平和条約発効までの期間は連合国(実質的にはアメリカ)によって日本の動向が決められた。この占領期の政策全般を対日占領政策,ないし占領政策というが,ここでは政策にとどまらず,世相にいたるまでこの時代の諸相を概括する。 ポツダム宣言の第7項は〈右の如き新秩序が建設せられ且日本国の戦争遂行能力が破砕せられたることの確証あるに至るは連合国の指定すべき日本国領域内の諸地点は吾等の茲に指示する基本的目的の達成を確保する為占領せらるべし〉と連合国の占領を定めており,日本占領のための連合国軍最高司令官にはアメリカのマッカーサーが任命された。…

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