水泡に帰する(読み)スイホウニキスル

デジタル大辞泉 「水泡に帰する」の意味・読み・例文・類語

水泡すいほう・する

努力のかいもなく全くむだに終わる。「これまでの苦労が―・する」
[類語]無駄駄目台無しふいおじゃん空中分解挫折くたびれもうけおしまいわやパンクぼつ余計余分蛇足だそく不必要不要不用無用無益あだいたずら徒労不毛無駄足無駄骨無駄骨折り骨折り損不経済二度手間無くもがなあらずもがな無にする無になる無に帰する水の泡勿体もったい無い惜しいあたら残念残り惜しい名残惜しい残り多い口惜しい惜しむ心残り物惜しみ未練愛惜痛惜去り難い後ろ髪未練がましい後を引くしつこい執念深いねちっこいねついねちねち悪あがきうじうじうだうだいじいじぐじぐじもじもじ因循断腸の思い負け惜しみこだわる尾を引く執拗恋恋惜しげ思い残すたゆたう思い迷う忍びない死蔵退蔵倹約無駄遣い浪費濫費散財空費徒費冗費宝の持ち腐れ捨て金湯水のように使う髀肉ひにくたんリサイクルリユースリメークリバイバルカムバック

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「水泡に帰する」の意味・読み・例文・類語

すいほう【水泡】 に=帰(き)する[=属(ぞく)する]

  1. 努力したことがむだになる。無効に終わる。水のあわとなる。
    1. [初出の実例]「冀望(きぼう)したりしが、今や悉く水泡(スヰハウ)に属せり」(出典花柳春話(1878‐79)〈織田純一郎訳〉二三)
    2. 「折角美しく保って来た其の労力が、水泡に帰した」(出典:地獄の花(1902)〈永井荷風〉一八)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android