デジタル大辞泉
「不用」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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ふ‐よう【不用】
- 〘 名詞 〙 ( 形動 )
- ① 用いないこと。用のないこと。いらないこと。また、そのさま。不要。無用。
- [初出の実例]「けふ、せちみすれば、いを不用」(出典:土左日記(935頃)承平五年二月八日)
- [その他の文献]〔孫子‐始計〕
- ② 役に立たないこと。むだであること。また、そのさま。だめ。無益。「不用の用」
- [初出の実例]「宰相も、参りにしよしききはてて、ふようになりにければ」(出典:宇津保物語(970‐999頃)あて宮)
- 「其家に古く伝たる臼あり。〈略〉今は所せき不用の物なりとて」(出典:俳諧・鶉衣(1727‐79)後)
- ③ 不都合なこと。受け入れがたいこと。ない方がよいこと。また、そのさま。
- [初出の実例]「然ればこそ不用の童とは云ひつれ。吉く此れを知らずして讚め合へる也。然れば、此の童有ては、尚悪き事有なむ」(出典:今昔物語集(1120頃か)一二)
- ④ ( ━する ) 性質などが荒れすさむこと。放埒で、だらしのないこと。また、怠りがちになること。また、そのさま。
- [初出の実例]「余に不用に候しかば、幼少より西国の方へ追ひ下して候」(出典:保元物語(1220頃か)上)
- 「学問よくせよ、ふようするな」(出典:曾我物語(南北朝頃)四)
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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