デジタル大辞泉 「御仕舞」の意味・読み・例文・類語 お‐しまい〔‐しまひ〕【▽御仕舞(い)】 「仕舞い」の美化語。1 終わること。「夏休みも今日でお仕舞いだ」2 物事がだめになること。また、非常に悪い状態になること。「店が人手に渡ってはもうお仕舞いだ」3 「仕舞い7」に同じ。→仕舞い「―に手間の取れまするが無理は無い筈」〈露伴・五重塔〉[類語](1)終わり・完了・完結・終了・終結・終焉しゅうえん・終末・果てし・幕切れ・閉幕・幕・打ち止め・ちょん・完かん・了りょう・ジエンド・終わりを告げる・終止符を打つ・ピリオドを打つ・ちょんになる/(2)駄目・おじゃん・台無し・ふい・無駄・空中分解・挫折・くたびれもうけ・わや・パンク・ぼつ・余計・余分・蛇足だそく・不必要・不要・不用・無用・無益・徒あだ・徒いたずら・徒労・不毛・無駄足・無駄骨・無駄骨折り・骨折り損・不経済・二度手間・無くもがな・あらずもがな・無にする・無になる・無に帰する・水泡に帰する・水の泡・極悪・最低・最悪・ワースト・劣悪・粗悪・低劣・不可・絶望的・不合格・失格・なってない・どうしようもない・処置無し・箸はしにも棒にも掛からない 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例 Sponserd by
精選版 日本国語大辞典 「御仕舞」の意味・読み・例文・類語 お‐しまい‥しまひ【御仕舞】 〘 名詞 〙 ( 「お」は接頭語 )① やめにすること。おえること。おわってしまうこと。終わり。最後。[初出の実例]「せめ馬の鞍も鐙も汗に成、のりとどむれば、小者馬取、『もうお仕廻か』と走りよる」(出典:浄瑠璃・鑓の権三重帷子(1717)上)② 商家などで、その年の収支決算を済ませて、正月の支度をすること。[初出の実例]「『中々もはや正月と云も、あすの事じゃ』『申迄も御ざらねども、お仕廻は成まらせう』」(出典:虎明本狂言・米市(室町末‐近世初))③ 物事がだめになること。望みや救いがなくなること。[初出の実例]「かう為ってはもう恋も了ひだ」(出典:春潮(1903)〈田山花袋〉一)④ お化粧をいう女性語。身じまい。[初出の実例]「おや、お前もうお仕舞(シマヒ)が出来たネ」(出典:滑稽本・浮世風呂(1809‐13)二)⑤ 江戸時代、品川の遊郭で、客が遊女を揚げる約束ができたこと。[初出の実例]「そしてたれ様御仕廻(シマイ)誰と、下(した)へその女郎の名を書てかげみせへはりやす。それを仕廻札といいやす」(出典:洒落本・古契三娼(1787))⑥ 夕方から夜にかけての挨拶の言葉。「おしまいか」「おしまいです」などの形で用いられる。[初出の実例]「『お吉様お仕廻か』とおとづるる女房お沢が声」(出典:浄瑠璃・女殺油地獄(1721)下) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例 Sponserd by