無益(読み)ムエキ

デジタル大辞泉 「無益」の意味・読み・例文・類語

む‐えき【無益】

[名・形動]利益のないこと。むだなこと。また、そのさま。むやく。「無益殺生せっしょう」「無益争いはやめよう」⇔有益
[類語]無用無効駄目余計余分蛇足だそく不必要不要不用無駄むだ無くもがなあらずもがな台無しふいおじゃん空中分解挫折くたびれもうけおしまいわやパンクぼつあだいたずら徒労不毛無駄足無駄骨無駄骨折り骨折り損不経済二度手間無にする無になる無に帰する水泡に帰する水の泡

む‐やく【無益】

[名・形動]むえき(無益)」に同じ。
「取次いでも―なれば」〈露伴五重塔

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精選版 日本国語大辞典 「無益」の意味・読み・例文・類語

む‐やく【無益】

  1. 〘 名詞 〙 ( 形動 ) ( 「やく」は「益」の呉音 )
  2. むえき(無益)
    1. [初出の実例]「是討論以無益也云々」(出典:江談抄(1111頃)二)
    2. 「此謀反〈略〉無益(ムヤク)なりと思ふ心つきにけり」(出典:高野本平家(13C前)二)
  3. いまいましいこと。癪(しゃく)にさわること。また、そのさま。
    1. [初出の実例]「長田を討ずして逃げ来たる卑怯者、詞をかくるもむやく也と見ぬ顔して」(出典:浄瑠璃・烏帽子折(1690頃)一)
  4. むやみ(無闇)
    1. [初出の実例]「口も碌(ろく)にはきかぬ男の腹の中(うち)無益(ムヤク)にむづかしく」(出典:いさなとり(1891)〈幸田露伴四三)

む‐えき【無益】

  1. 〘 名詞 〙 ( 形動 )( 「えき」は「益」の漢音 ) 利益のないこと。役に立たないこと。また、そのさま。むだ。むやく。
    1. [初出の実例]「およばぬ事をのみ、願ふ故に、無益(ムヱキ)神心(しんしん)を労し」(出典:談義本・教訓乗合船(1771)二)
    2. [その他の文献]〔書経‐旅獒〕

むやく‐し【無益】

  1. 〘 形容詞シク活用 〙むやくしい(無益)

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普及版 字通 「無益」の読み・字形・画数・意味

【無益】むえき

無用。

字通「無」の項目を見る

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