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カラバッジョ カラバッジョ Michelangelo Merisi da Caravaggio

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デジタル大辞泉の解説

カラバッジョ(Michelangelo Merisi da Caravaggio)

[1573~1610]イタリアの画家。徹底した自然主義と劇的な明暗効果を特色とし、バロック絵画全般に大きな影響を与えた。作「聖マタイ伝」など。

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百科事典マイペディアの解説

カラバッジョ

イタリア・バロックの代表的画家。北イタリアカラバッジョの生れ。本名ミケランジェロ・メリジ・ダ・カラバッジョMichelangelo Merisi da Caravaggio。
→関連項目エルスハイマーグエルチーノジャーマンスルバランピアツェッタブーエヨルダーンスラ・トゥールリベラレーニ

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世界大百科事典 第2版の解説

カラバッジョ【Caravaggio】

1571‐1610
イタリアの画家。本名ミケランジェロ・メリシ(アメリギ)Michelangelo Merisi(Amerighi)。初期バロック様式の創始者。ミラノ近くの町カラバッジョの建築家の長男として生まれ,1584年から88年までミラノの画家ペテルツァーノSimone Peterzanoのもとで修業。90年ころローマに行き,リアリスティックな静物画,風俗画で名声を得た。99年から1602年にかけて宗教画の最初の大作《マタイ伝》連作を描き,革新的な主題解釈,強烈な明暗効果,迫真のリアリズムによって,後期マニエリスムに衝撃を与えた。

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大辞林 第三版の解説

カラバッジョ【Michelangelo Merisi da Caravaggio】

1573~1610) イタリアの画家。写実的態度を貫き、明暗を強調した作風で、一七世紀バロック画の先駆を成した。代表作「キリストの埋葬」

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

カラバッジョ
からばっじょ
Caravaggio
(1571―1610)

イタリアの画家。正式名はミケランジェロ・メリジMichelangelo Merisiで、北イタリアのベルガモ近郊カラバッジョ生まれのため、この通称でよばれる。ミラノで修業し、1592~93年ごろローマに出た。彼の初期の代表作は1599~1602年にローマのサン・ルイジ・ディ・フランチェージ聖堂のコンタレッリ礼拝堂に描いた『聖マテオの召命』『聖マテオの殉教』で、これらの作品によって彼の名声は一挙に高められた。その斬新(ざんしん)な画風はローマの美術界を驚倒させたばかりでなく、絵画の世界に一種の革命をもたらすものであった。その要因をなすのは光の扱い方と写実描写であるが、ほとんど暗黒ともいえる陰影部が強い人工的な光と極端なコントラストをなし、輪郭や細部の抑揚が弱められている反面、背景がほとんど黒色で塗りつぶされているため、もろもろの形像の造形効果が強められている。そして背景や装飾物のような主題の表現に必要不可欠でないものは、すべて画面から排除されている。しかも写実表現に徹すべく、彼は宗教的な場面のなかに、ごく平凡な粗野にすらみえるような人物たちを描き込むのである。そのためもあり、彼が最初にこの聖堂に描いた『聖マテオと天使』(現存せず)は教会の権威者たちから拒否されたという。これらと前後して2点の『バッカス』(フィレンツェ、ウフィツィ美術館。ローマ、ボルゲーゼ美術館)『エジプトへ逃避する聖家族の休息』『懺悔(ざんげ)するマグダラのマリア』(ともにローマ、パンフィーリ美術館)、『占い師』(パリ、ルーブル美術館)が制作されているが、これらの作品にはそれほど斬新な画法はみられない。カラバッジョの生涯は彼の絵画表現にもまして激動的である。口論、決闘など相次ぐ無法行為のために1600年から07年にかけて警察と裁判所の監視下に置かれていたが、06年には殺人罪まで犯した。こうした騒乱の渦中にあっても彼は絵筆を放擲(ほうてき)することなく制作を続けた。しかもこの時期に制作された作品が、全生涯を通じてもっとも静穏な雰囲気をたたえている。04年にローマのヌオーバ聖堂に描いた『キリスト十字架降下』(バチカン美術館)は、彼の宗教画のうちでも非常に動感に富む代表作といえる。[濱谷勝也]

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世界大百科事典内のカラバッジョの言及

【ナポリ派】より

…ナポリは17世紀にはスペイン出身の副王が治めており,国際的な交流の場であった。1607年および10年にカラバッジョが滞在したことが,当地の芸術家にとって大きな刺激となり,彼の影響下に,カラッチョロGiovanni Battista Caracciolo(通称バッティステロBattistello。1570ころ‐1637),スタンツィオーネMassimo Stanzione(1585‐1656)などの深刻でリアリスティックな宗教画家が出た。…

【バロック美術】より

…そのような背景の中で,ルネサンスの幾何学的で明晰な空間構造とはまったく異質の,バロックの無限空間,ダイナミックなビジョンが創出されたのである。ロイスダールの広大な空,レンブラントの深い闇,カラバッジョの暗黒,ルーベンスのふるえるアトモスフィア,ベラスケスの深奥的構図は,共通の世界感情から生じたものである。 第2に,16世紀末にすでに進行しつつあったヨーロッパの絶対主義化が17世紀に完了し,オランダの独立をも含め,ヨーロッパ諸国の独立性が確立され,絶対主義を成立せしめた要素(王権の強化,中産階級の成立,国民性の自覚)が,ときに国家的,ときに民衆的,市民的レベルで独自の文化の成立を要求したことがあげられる。…

【光】より

… ただし,光の象徴性は非写実的様式とのみ結びつくわけではない。ルネサンスの写実的傾向がさらに強まったバロックの絵画においても,カラバッジョの宗教画にみられるように,一見現実的な光が現世の闇に輝く神的なるものを象徴していることがある。レンブラントは宗教画のみならず肖像画においても,内面性を表現する手段として光を用いた。…

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