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グリーンランド グリーンランドGreenland

翻訳|Greenland

7件 の用語解説(グリーンランドの意味・用語解説を検索)

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

グリーンランド
グリーンランド
Greenland

デンマーク語ではグレンラン Grønlandエスキモー語ではカラーリトヌナート Kalaallit Nunaat。大西洋と北極海との間に浮ぶ世界最大の島。デンマーク領で首都はヌーク。全土の 85%は氷河と万年雪におおわれ,海岸部はツンドラ帯が広がる。

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朝日新聞掲載「キーワード」の解説

グリーンランド

大西洋と北極海に囲まれた北極圏に位置する世界最大の島。面積は217万平方キロで日本の約6倍。表土の約85%が氷に覆われている。デンマークの自治領で人口約5万6千人。防衛、金融政策などを除いた政策は自治政府が担う。漁業が盛んで、輸出品の87%がエビなどの魚介類と水産加工品(2010年)。

(2015-03-26 朝日新聞 朝刊 2外報)

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デジタル大辞泉の解説

グリーンランド(Greenland)

北大西洋にある世界最大の島。デンマーク自治領。中心地はヌーク(旧ゴートホープ)。面積217万5600平方キロメートルで、全島の大部分は厚い氷に覆われている。タラ・ニシンなどの漁業が行われるグリーンランド語での呼称はカラーリットヌナート。人口6万(2010)。

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百科事典マイペディアの解説

グリーンランド

北米大陸の北東にある世界最大の島。216万6086km2。デンマーク領。大部分が北極圏にあり,全島の約80%以上は氷河と万年雪におおわれ,海岸部にツンドラ帯がみられる。
→関連項目デービス海峡デンマーク北極地方

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世界大百科事典 第2版の解説

グリーンランド【Greenland】

南北2670km(北緯59゜46′~83゜40′),東西最大1200km,面積217万5600km2(日本の約6倍)の世界最大の島。デンマーク領で,デンマーク語でGrønland。北は北極海,東はグリーンランド海北大西洋に面し,西はバフィン湾といくつかの海峡でカナダ北極圏の島々とへだてられている。16億~37億年前にできた古い大陸塊で,東岸と北岸に3億~4億年前の山脈がある。東と南西の大陸棚には厚さ10kmもの中~新生代層があり,石油の探査が進んでいる。

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大辞林 第三版の解説

グリーンランド【Greenland】

北アメリカ北東部にある世界最大の島。デンマーク領。大部分は厚い氷雪におおわれている。住民は主に南西海岸にイヌイットのほか、デンマーク人が住む。中心都市はゴットホープ。タラ・ニシンなどの漁業が主産業。面積218万平方キロメートル。 〔「臥児狼徳」とも当てた〕

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

グリーンランド
ぐりーんらんど
Greenland

アメリカ大陸の北東にある世界最大の島。面積216万6086平方キロメートル、人口5万6542(2002)。デンマーク領であるが、同国のフェロー諸島と同じく、1979年に自治権を得た。行政上、北、西、東グリーンランドに分かれ、中心地はゴートホープGodthb。最北端のモリス・ジェサップ岬(北緯83度39分)から南端のフェアウェル岬まで2670キロメートル、大部分が北極圏内にある。北は北極海、東はグリーンランド海、デンマーク海峡、北大西洋に面する。西はデービス海峡、バフィン湾、ロブソン海峡(最狭部26キロメートル)で、カナダ北極海諸島に対する。[楠 宏]

自然

全島の約80%にあたる180万平方キロメートルは、氷床や氷河で占められる。氷床は茶碗(ちゃわん)形の島の中心部を満たし、平均氷厚約1500メートル、最大4000メートルに達する。氷床の最高点は3200メートルで、海岸に向かって高度が下がり、沿岸部は露岩地帯が多く、フィヨルド(峡湾)や多数の島がある。東部の氷床上には露岩が突出し(ヌナタク)、最高峰はギュンビョルン山Mount Gunnbjrn(3700メートル)。グリーンランドは、地質構造上、カナダ楯状地(たてじょうち)(ローレンシア台地)に属し、先カンブリア時代の片麻(へんま)岩や花崗(かこう)岩からなる。しかし、北部のペアリーランドは古生代のカレドニア造山帯に属し、周囲の露岩地帯には、白亜紀の変動(ディスコ島の石炭)や、古第三紀(約5000万年前)の火山活動の跡がみられる。東岸のリバプール・ランドや西岸のユリアネホープなどには温泉や地熱地帯がある。北西部のメルビル湾付近に鉄隕石(いんせき)の落下地点が散在し、1897年にアメリカ人ペアリーの北極探検隊が、最大31トンのもの(アニギト隕石)をニューヨークへ運んだ。
 グリーンランドの気候は寒冷で、わずかに南西岸がガルフストリーム(メキシコ湾流)の影響下にある。氷床内部の年平均気温は、零下30℃に達する。最北部のノルド測候所の年平均気温は零下17.4℃、年降水量(おもに降雪による)は350ミリメートル。ゴートホープは年平均気温零下0.7℃(最寒月零下7.3℃、最暖月6.7℃)、年降水量800ミリメートル。南端(北緯約60度)では1800ミリメートルに達するが、夏でも降雪をみる。20世紀の初めから気候が温暖化し、これに伴ってアザラシが北へ移動し、タラの資源量が増えた。しかし、1960年代の終わりから海水温度が下がり、タラ漁が激減した。
 植物相は、北部ではコケや地衣類などであるが、南部ではカバ、ヤナギなどの低木もあり、総数400種に及ぶ。南端部ではジャガイモや干し草(ヒツジ飼料)がつくられ、南西岸ではカブ、キャベツ、レタスが栽培されている。海には動物が豊富で、グリーンランダー(先住民)の食糧源となっている。魚類はサケ、マス、タラ、ヒラメ、オヒョウ、エビなど、寒流系のものがとれる。アザラシ、クジラもいるが、クジラは激減した。陸にはホッキョクグマ、ジャコウウシ、トナカイ(一部は飼育)、ホッキョクギツネ、ホッキョクウサギ、レミングなどがいる。鳥類も多く、なかには先住民の食糧となるものもある。夏には蚊(か)が多く発生する。[楠 宏]

歴史

北東部に、カナダ極北部から移動してきたエスキモーの4000年以前の遺跡がある。10世紀末に、ノルマン人エリックErik the Red一行がユリアネホープへ移住し、植民地の人口は一時3000人に及んだが、16、17世紀ごろには消滅した。その後ヨーロッパの捕鯨業者がエスキモーと接触し、1721年にノルウェーのキリスト教伝道が始まった。デンマークが交易の主導権をとり、グリーンランドの植民地支配が強まり、ノルウェーとの主権争いが続いたが、1933年に解決した。第二次世界大戦によるドイツのグリーンランド侵入に対し、アメリカが反撃にあたり、ヨーロッパへの物資輸送のための中継地としてグリーンランドの価値が高まった。大戦後は、アメリカの対ソ戦略上、グリーンランドに空軍基地やレーダー基地が置かれるようになった。[楠 宏]

産業

主産業は漁業で、タラ、エビ、オヒョウなどがとれる(1997年総漁獲高12万0596トン)。売買はKGHと略称される王立グリーンランド交易公社が中心となっているが、私企業によるものが増える傾向にある。生産物には、アザラシやキツネの皮のほか、鉛や亜鉛の鉱産物もある。ヒツジ約2万2000頭(2000)やトナカイ(約3800頭)の飼育も行われている。水産物や鉱産物などの総輸出額は約17億0200万クローネ、総輸入額は約27億4000万クローネ(1998)と輸入超過である。おもにデンマーク本国との取引が多い。出入国者は、近年、航空機利用者が増え(年間約7万人)、船の利用者は4.7万人である。スカンジナビア航空が、コペンハーゲンとセンドル・ストレームフィヨルドSndre Strmfjord間に航空路を開いている。北アメリカからの直接乗り入れは許されていない。鉱業は衰退しているが、石油、ウラン、クロム、鉄などの探査が続けられており、近年は国際資本も導入されている。[楠 宏]

住民

住民のうち、グリーンランダーとよばれるエスキモーおよびデンマーク人などとの混血者が4.1万人、白人移住者は9000人となっているが、このほかに測候所などの勤務者1900人がいる。大部分は西部地区の町村に住み、点在する集落には約1万人が住んでいるにすぎない。第二次世界大戦後、社会、経済面で近代化が進み、グリーンランド全体で電話回線数2万4600(1998)、乗用車保有台数(トラック等含む)3874台(1998)を数える。幼・小学校の教員数は1047人(1998)、医師は84人(1998)である。グリーンランダーと白人移住者との間には収入の差があり(既婚者で年収8000クローネと1万9000クローネ)、社会問題となりつつある。1979年に制定された自治法(ホーム・ルール)により、グリーンランダーの発言力は強まりつつある。しかし、彼らの経済基盤が弱く、多くの問題が残されている。[楠 宏]

日本との関係

関係は密接ではないが、日本製商品はグリーンランドにも進出している。探検、登山、観光で訪れる日本人も増えつつあり、1978年には植村直己(うえむらなおみ)が南北縦断の単独犬ぞり旅行を行った。1956年から数年、中谷宇吉郎(なかやうきちろう)が氷床の雪の研究を行った。[楠 宏]

世界遺産の登録

グリーンランド西岸の町イルリサットにある氷河が2004年、ユネスコ(国連教育科学文化機関)により「イルリサット・アイスフィヨルド」として世界遺産の自然遺産に登録された(世界自然遺産)。[編集部]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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世界大百科事典内のグリーンランドの言及

【バイキング】より

…以後60年間の植民が事実上先住者のいなかった島への漸次的で平和的な移住であったため,ここには当時の北欧社会が雛形として再現し,しかも12世紀の《植民の書》,13世紀の散文学サガによってこの社会のあり方とその形成過程を再構成しうるので,アイスランド社会はバイキング時代の北欧,ひいては古ゲルマン社会の研究にとって特別な重要性をもっている。ノルウェー人の赤毛のエイリークはアイスランド移住のあと,殺人事件のため3年間の追放処分となり,この間にグリーンランドを探査,985‐986年に植民を組織した。最盛期にこの島には,2ヵ所に計280の農場があったと伝えられるが,気候の悪化もあって13世紀以後衰退し,1500年ころ絶滅した。…

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