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シェリー Shelley, Mary Wollstonecraft

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

シェリー
Shelley, Mary Wollstonecraft

[生]1797.8.30. ロンドン
[没]1851.2.1. ロンドン
イギリスの女流作家。社会思想家 W.ゴドウィンと女権拡張論者 M.ウルストンクラフトの娘。詩人 P.B.シェリーの後妻。恐怖小説『フランケンシュタイン』 Frankenstein; or,The Modern Prometheus (1818) のほか,夫の詩集を編纂。

シェリー
Shelley, Percy Bysshe

[生]1792.8.4. サセックス,ホーシャム近郊
[没]1822.7.8. イタリア,スペチア湾
イギリスの詩人。裕福な家に生れ,イートン校を経てオックスフォード大学に進んだが,急進的自由主義者 W.ゴドウィンの思想に影響されて『無神論必然性』 The Necessity of Atheism (1811) を書いたため退学処分を受け,家を出て 16歳の少女ハリエットと結婚,アイルランド独立運動を支援したり,社会制度の害悪を訴える詩『マブ女王』 Queen Mab (13) を出版するなど,当局から注意人物とみなされた。やがてゴドウィンの娘メアリーを愛するようになり,大陸に駆落ちし,苦難の生活を続けた。いったん帰国して L.ハント,キーツ,ラム,ハズリットらと交際し,ハリエットが自殺するやただちにメアリーと結婚,1818年イタリアにおもむき,再び帰国することはなかった。ヨットで航行中嵐にあい,溺死。作品には,自由と愛を歌った『イスラムの反乱』 The Revolt of Islam (18) ,権力に反抗して解放のためにたたかう英雄的行為を主題にした劇詩『プロメテウスの解縛』 Prometheus Unbound (20) をはじめ,キーツの死をいたむ『アドネイス』 Adonaïs (21) ,抒情詩の極致ともいうべき『西風の賦』 Ode to the West Windなどがある。また詩論『詩の弁護』A Defence of Poetry (40刊) は想像力を賛美し,詩人が「世界の立法者」であることを論じたもの。純粋で激しやすく,対人関係に欠けるところがあったが,イギリス・ロマン主義を代表する詩人の一人と認められる。

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デジタル大辞泉の解説

シェリー(Shelley)

(Percy Bysshe ~)[1792~1822]英国の詩人。ロマン派の代表者。自由の精神と理想美をたたえた叙情詩を書いた。作「雲雀(ひばり)に寄す」「プロメテウス解縛(かいばく)」「西風の賦」など。
(Mary Wollstonecraft ~)[1797~1851]英国の女流小説家。の妻。代表作、怪奇小説「フランケンシュタイン」。

シェリー(sherry)

スペイン南部産の白ぶどう酒。酵母を用いたかび付けによる独特の古酒香がある。ドライと甘口とがある。シェリー酒セリー

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百科事典マイペディアの解説

シェリー

英国の小説家。社会思想家W.ゴドウィンと女権論者M.ウルストンクラフトの娘。詩人P.B.シェリーの妻。代表作《フランケンシュタイン》(1818年)はゴシック・ロマンスの系譜に属し,SFの草分けともいわれる。
→関連項目ボーンマス

シェリー

英国の詩人。サセックスの地主の子。社会思想家ゴドウィンの娘メアリーを愛し,最初の妻の自殺後正式に彼女と結婚。1818年に英国を離れ,イタリアで嵐(あらし)にあい溺死(できし)。
→関連項目シェリーハントピーコックロマン主義

シェリー

スペイン産の強化(ブランデーの補添)白ブドウ酒の一種。ヘレス・デ・ラ・フロンテラを中心産地とするためヘレスワインともいう。アルコール分16〜18度。淡黄〜濃黄金色で特有の香味をもち,食前酒として最高とされる。
→関連項目果実酒ヘレス・デ・ラ・フロンテラ

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とっさの日本語便利帳の解説

シェリー

スペインの酒精強化ワイン。南部のヘレス・デ・ラ・フロンテラを中心に造られ、正式名称はヘレス。辛口のフィノ、甘口のオロロソなど。

出典|(株)朝日新聞出版発行「とっさの日本語便利帳」とっさの日本語便利帳について | 情報

栄養・生化学辞典の解説

シェリー

 ブドウを干して製造する酒.ワインよりアルコール濃度の高い酒.

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デジタル大辞泉プラスの解説

シェリー

アメリカのロック・ポップス・グループ、フォー・シーズンズの曲。1962年に発表、全米第1位を獲得原題Sherry》。

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世界大百科事典 第2版の解説

シェリー【sherry】

スペイン南西部のヘレス・デ・フロンテラ,およびサンルカル・ド・バラメダ,プエルト・ド・サンタマリア地区に産する強化白ブドウ酒。英語のシェリーは,ヘレスのスペイン語古名シェレスにちなむ。アルコール分18~22%。色は淡黄色から褐色,味は辛口から甘口までのものがあり,食前酒あるいは食後酒として,とくにイギリスで愛好される。多くの種類があるが,フィノ型とオロロソ型に大別される。フィノ型にはフィノ,マンサニリャ,アモンティリャドの3種があり,オロロソ型にはオロロソとパロ・コルタドがある。

シェリー【Mary Wollstonecraft Shelley】

1797‐1851
イギリスの女流作家で詩人P.B.シェリーの2番目の妻。政治哲学者W.ゴドウィンと女権拡張論者M.ウルストンクラフトとの唯一の子としてロンドンに生まれた。彼女を出産して数日後に死んだ母の生き方を理想とし,家庭を顧みぬ父を嫌ったという。しかし父のもとに出入りする多くの学者や作家から知的刺激を受け,後年夫となるシェリーとの出会いもそうした環境から生まれた。二人の結婚は彼の前妻を自殺に追いやるという悲劇を土台に6年でついえたが,夫から得た文学上の影響は大きく,21歳のとき完成させた処女作《フランケンシュタイン》(1818)も彼の示唆と指導の下に書かれたという。

シェリー【Percy Bysshe Shelley】

1792‐1822
イギリス・ロマン派の詩人。T.S.エリオットの酷評以来,20世紀批評家の仕事は輝く翼をもったこの詩人を〈地上に引き下ろすこと〉にあったほど,シェリーは象徴的な存在だった。比類のない抒情性人間愛による社会改造論,D.ヒューム的懐疑論に神秘的汎神論,プラトニズムにG.バークリー的非物質主義が,彼の特質といわれている。抽象的に流れる欠点はあったが,彼の理想追求は純粋ではげしく,生涯のものだった。イートン校では不当な〈しごき制度〉を非難し,オックスフォード大学では社会改造論《無神論の必然性》(1811)を匿名で発表,そのため追放された。

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大辞林 第三版の解説

シェリー【sherry】

スペインのアンダルシア地方で産する白ワイン。独特の芳香があり、アルコール度は普通のワインより高い。セリー。

シェリー【Percy Bysshe Shelley】

1792~1822) イギリスの詩人。バイロン・キーツと並ぶロマン派第二期の抒情詩人。代表作「解放されたプロメテウス」「西風に寄せて」「雲雀に寄す」、評論「詩の擁護」など。

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飲み物がわかる辞典の解説

シェリー【sherry】


スペイン南部のアンダルシア地方にあるカディス県ヘレス・デ・ラ・フロンテラと周辺に産する酒精強化ワイン。発酵中にこの地に独特の酵母が繁殖して液面に被膜ができ、持ち味の芳香こくが生じる。ブランデーの添加後は、「ソレラシステム」という独特の方法で熟成を行う。これは、樽を積み重ねて行うもので、最下段の樽から熟成を終えた酒を3分の1ほど抜き、その分をすぐ上段の樽から補充、同様にして上段の樽から少し若い酒を順繰りに混ぜてゆき、最上段の樽には常に新しい酒を補充するというもの。辛口のものは食前酒や食中酒に、甘口は食後酒に用いる。アルコール度数15~20度。◇「ヘレス」の英語名。

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世界大百科事典内のシェリーの言及

【ヘレス・デ・ラ・フロンテラ】より

…人口17万5653(1981)。ヘレスは優秀な品質のブドウ酒の生産地として知られ,この地名が転じてシェリー酒の語源となった。ヘレス平野はブドウ栽培に適し,ローマ時代からブドウ酒作りが行われていた。…

【フランケンシュタイン】より

…本来は,M.W.シェリー原作の《フランケンシュタイン,あるいは現代のプロメテウス》(1818)に登場する科学者ビクトル・フランケンシュタイン男爵の姓。今日ではもっぱら怪奇映画のスクリーンを通じて,同男爵が死体から造った〈怪物〉の通称ともされている。…

【ピーコック】より

…ロンドンの商人の家に生まれた。詩人シェリーと親交を結んだがロマン主義の思想にはつねに一定の距離を保ち,懐疑的な詩論《詩の四つの時代》(1820)を書き,それへの反駁(はんばく)である《詩の擁護》(1821)をシェリーが執筆するきっかけをつくった。W.スコット風のロマンティックな冒険小説も書いたが,彼の本領は田舎の屋敷に当代の思想傾向を代表する各種の奇人変人が集まり,議論を戦わせるという設定の風刺小説である。…

【ロマン主義】より

…この系譜の中からは,激変する社会の現実と自己の存在との乖離(かいり)を感じ,愛に満たされず何かを求め続け現実から逃避していく〈世紀病mal du siècle〉を病んだロマン派的魂の典型が浮かび上がる。 イギリスにおけるロマン主義は,1800年ころにワーズワースとコールリジを中心に提唱され,1810年から20年にかけてバイロン,シェリー,キーツ,あるいはブレークらの詩人の登場によって頂点を迎えた。個々の作家はロマン主義的な思想と主題とを豊かに展開しているとはいえ,ロマン派としての運動体を形成することはなかった。…

※「シェリー」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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