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シルエット シルエット Silhouette, Étienne de

8件 の用語解説(シルエットの意味・用語解説を検索)

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

シルエット
シルエット
Silhouette, Étienne de

[生]1709. リモージュ
[没]1767. ブリーシュルマルヌ
フランスの政治家。財務総監 (在任 1759.3~11.) 。七年戦争の財政危機打開のため,地租を含む緊縮政策を企てたが,特権身分の反対を受け失脚。影絵,輪郭の語源となった人物。ただし,語源には,政策反対の表示として装ったひだなしの簡素な衣服の呼称という説や節約のため豪華な肖像画を低廉な影絵にするよう提唱したゆえという説などがある。

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シルエット
シルエット
silhouette

本来は,黒い紙を切ってつくる側面影像。ここから影絵,外形,輪郭などの意となった。この表現法はすでに旧石器時代の壁画やギリシアの幾何学文様の壺絵にもみられるが,服飾では特に,服装全体の型や姿などの総体を示す語として用いられる。

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デジタル大辞泉の解説

シルエット(〈フランス〉silhouette)

《極端な倹約策を行った18世紀のフランスの蔵相Silhouetteの名からという》
横顔などの輪郭を描いて、中を黒く塗りつぶした絵。影絵。
後方から光が当たって浮かび上がった風景や人物などの輪郭。
一般に、物の輪郭。全体の形。アウトライン。「洋服のシルエット

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百科事典マイペディアの解説

シルエット

元来は黒紙を用いた切紙細工の人物肖像。のち影絵一般をさすようになった。18世紀フランスの財政監督官シルエットEtienne de Silhouette〔1709-1767〕の緊縮財政策により,高価な絵具を使わず切紙細工の人物肖像や黒く塗りつぶし,輪郭を主とした人物肖像画が流行したことからこの名が起こったといわれる。
→関連項目切紙細工

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とっさの日本語便利帳の解説

シルエット

エティエンヌ・ド・シルエット(Etienne de Silhouette。一七〇九~六七)▼フランスの政治家で、一七五九年にわずか八カ月間だけ大蔵大臣を務めるが、その際、財政窮乏を打開するために極端な倹約政策を採用した。それが貴族たちの怒りを招き、世間は彼の束の間の在任期間を嘲笑し、ただ輪郭だけの実体のない人間と評した。また、徹底した倹約政策として、肖像画は黒一色で描くように指示した。さらに、切り紙細工で輪郭だけの肖像(影絵)を作ることが彼の趣味だった――などの説がある。

出典|(株)朝日新聞出版発行「とっさの日本語便利帳」
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世界大百科事典 第2版の解説

シルエット【silhouette】

通常白地に黒でくっきりした輪郭の図を表した単色画の総称で,狭義にはその中の単色プロフィル肖像画をさす。この形式の肖像画は,強い光を受けた人物の横顔が紙面に投ずる影を写しとり,しばしば機械的手段で縮小して作られる簡単,安価なもので,18世紀半ばから19世紀半ばにかけてヨーロッパ中で流行をみた。それには,簡潔な輪郭線による側面観の把握が時代の新古典主義的趣味にかない,人相学者ラーファターが《人相学論考》の図解に用いたことも手伝っている。

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大辞林 第三版の解説

シルエット【silhouette】

〔一八世紀、フランスの大蔵大臣シルエットが、節約のため肖像画は単色にせよと主張したからとも、切り絵の肖像画を好んだからともいう〕
輪郭の中を真っ黒に塗りつぶした画像。影絵。
影絵のような輪郭だけの黒い実景。 「夕焼けの空に富士山の-が美しい」

出典|三省堂
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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

シルエット
しるえっと
silhouetteフランス語

輪郭の内側を塗りつぶした単色画像。影絵。広義には旧石器時代の洞窟(どうくつ)画や、ギリシア、エトルリアの壺絵(つぼえ)にも同種の画像があるが、語源は、18世紀フランスで緊縮財政策をとった蔵相エティエンヌ・ド・シルエットtienne de Silhouette(1709―67)が、切絵による横顔の肖像画、狭義のシルエットを好み、自身でも趣味として制作したことによる。当時「シルエット」には「安上がり」の意が込められていたという。18世紀なかばから19世紀なかばにこの簡便で安価な影絵は全ヨーロッパ的に流行した。専門画家としてイギリスのジョン・マイアースJ. Miersが著名。また文豪ゲーテも愛好したといわれている。しかし写真術の出現により衰微した。[大井健地]
 服飾用語としては、一般には着装時の服の形や全体的調子を表す外郭線をさし、流行の服の形態やデザインを表すものでもある。シルエットは服装の身上(しんじょう)であり、これをもっとも効果的に創造するため、生地(きじ)、構成的・装飾的要素などが考慮される。さらにそれをよりよく生かした状態で着装できるよう、下着が大きな役割を果たすこともある。また、近世において女性が用いた、腰を不自然に締め付けるコルセットや、ヒップ・ライン以下を極端に膨らませるための腰枠、腰当て、詰め物などもシルエットを強調するためのものだった。服自体に詰め物をすることもある。
 服装のシルエットは実に多種多様である。とくに女性の服装においては、何人かの学者がその分類を試み、それらを直線形、釣鐘形、それに腰当てを使ったバッスル形に(アメリカのヤングA. Youngの説)、あるいは楕円(だえん)形、四角形、三角形、砂時計形に(フェザーストンM. FetherstoneとマークD. H. Maackの説)、あるいはテーラード形、ドレープ形に(モートンG. Mortonの説)、また流動線形、ふっくら形、箱形、T形、シュミーズ形、バックフレア形に(ヒルハウスHilhouseとマリオンMarionの説)大別している。男子服をも含めてとらえたカニングトンC. W. Cunningtonは、婦人服はX字形、男子服はH字形だとしている。X字の交差する点をウエストとし、その高さ、角度の相対的変化のなかでの組合せによって、すべてのシルエットがとらえられるというものである。これをスカートだけについていえば、落下傘形のブファン(ファージンゲール、フープ、クリノリンなどが含まれる)、裾(すそ)がらっぱ状に膨らむギブソン・ガール形、これが背面のヒップで強調されたバッスル形、直線形とに分けられる。H字形とされた男子服は、上着とズボンとの組合せを一タイプとしてとらえられている。
 X字型とした婦人服の上下のシルエットは各時代によって変化し、時代を特徴づけるものだが、その形から直線形、曲線形に分類できる。
 このほかに、服の構成上の特徴からとらえたシルエットがある。シャツウエスト・シルエット(襟元からスカートの裾までボタン留めになった服の外形)、ドレープ・ド・シルエット(全体にドレープを取り入れた服の外形)、ティアー・シルエット(段々飾りのある服の外形)などがそれである。[田村芳子]
『石山彰編『服飾辞典』(1972・ダヴィッド社) ▽服装文化協会編『服飾大百科事典』(1976・文化出版局) ▽E. Nevill Jackson The History of Silhouettes(1911, The Connoisseur, London)』

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世界大百科事典内のシルエットの言及

【切紙細工】より

… 切紙絵の代表的なものにシルエットの切紙があり,大道芸として即席に人物のシルエットを切りぬく芸人がみられるが,そのすぐれたものは影絵芝居やアニメーション映画にも応用され,日本では回り灯籠にも応用されている。シルエットsilhouetteという言葉は,18世紀のフランスの蔵相エティエンヌ・ド・シルエットの緊縮財政によって画家までも色彩をつかわず,黒白の影絵を描いたことに由来すると伝えられているが,日本では文政年間(1818‐30),人の似顔を紙に切りぬいて見世物にする芸人があったことを《嬉遊笑覧》は伝えている。19世紀からヨーロッパで行われた着せ替え人形も,厚紙を切りぬいた裸の人形に切紙細工の衣装を着せる遊戯で,衣装や人形は市販されたが,手製のものによっても遊ばれた。…

【切紙細工】より

…小学校の工作教育で行われる切紙模様はもっと自由に模様を切りぬき,つないでいくものが多い。 切紙絵の代表的なものにシルエットの切紙があり,大道芸として即席に人物のシルエットを切りぬく芸人がみられるが,そのすぐれたものは影絵芝居やアニメーション映画にも応用され,日本では回り灯籠にも応用されている。シルエットsilhouetteという言葉は,18世紀のフランスの蔵相エティエンヌ・ド・シルエットの緊縮財政によって画家までも色彩をつかわず,黒白の影絵を描いたことに由来すると伝えられているが,日本では文政年間(1818‐30),人の似顔を紙に切りぬいて見世物にする芸人があったことを《嬉遊笑覧》は伝えている。…

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