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ポリフェノール ポリフェノール polyphenol

翻訳|polyphenol

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ポリフェノール
ポリフェノール
polyphenol

分子内に複数のフェノール水酸基が結合したベンゼン環をもつ有機化合物の総称。多価フェノールともいう。必須アミノ酸の一つで,フェニルアラニンから生合成される。フラボノイドイソフラボンタンニンカテキンケルセチンアントシアニンルチンなどが代表例で,植物の葉や花,樹皮などに成分として含まれる。

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出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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知恵蔵2015の解説

ポリフェノール

ベンゼン環に2個以上の水酸基(‐OH)を持つ化合物の総称。主に野菜や果実などに含まれる色素などで、渋味やえぐ味があり、あく成分やタンニン類として好まれなかった。しかし、ポリフェノールには食用油脂に対して抗酸化作用がある。野菜や果実以外に茶、香辛料、カカオマス(脱脂したものがココア)などにも多く含まれている。近年、がんや生活習慣病の発症要因とされている活性酸素を消去する作用があると報告され、健康増進成分として関心が高まっている。緑茶のカテキン類、紅茶やウーロン茶テアフラビン類ブドウの皮(赤ワイン)のアントシアニジン類、タマネギフラボノール類(ケルセチン等)、大豆のイソフラボン類などがある。

(的場輝佳 関西福祉科学大学教授 / 2007年)

出典|(株)朝日新聞出版発行「知恵蔵2015」
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デジタル大辞泉の解説

ポリフェノール(polyphenol)

芳香族炭化水素の2個以上の水素ヒドロキシル基置換された化合物。赤ワインやある種の植物の葉に豊富に含まれており、抗動脈硬化作用や抗アレルギー作用があるとされる。多価フェノール。

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栄養・生化学辞典の解説

ポリフェノール


 図(左:ピロガロール,右:フロログルシノール)のように一つの分子内に複数のヒドロキシル基をもつ化合物.果物や植物が傷を受けると褐色に変わるが,それは通常ポリフェノールオキシダーゼが働いてポリフェノールを酸化することによって起こる.

出典|朝倉書店
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漢方薬・生薬・栄養成分がわかる事典の解説

ポリフェノール【polyphenol】

植物において光合成によって生成される色素や苦味成分。赤ワイン、果実類、カカオマス、緑茶、煎茶、納豆などに多く含まれる。種類は約300におよび、強力な抗酸化作用により、体に弊害を起こす活性酸素を除去する働きをもつほか、血中コレステロールの低下、肝機能の向上、血行を促進して肩こりの改善、悪玉コレステロールの酸化を阻害して動脈硬化・脳血管障害などの予防、発がん物質の活性化を抑制などの作用があるとされる。

出典|講談社
(C)Kodansha 2011.
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大辞林 第三版の解説

ポリフェノール【polyphenol】

複数の水酸基が結合した芳香族化合物の総称。アントシアニン、カテキン、タンニン、フラボノイドなど。活性酸素を消去する抗酸化作用があるとされる。

出典|三省堂
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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ポリフェノール
ぽりふぇのーる
polyphenol

芳香族ヒドロキシ化合物のうち、ヒドロキシ基を2個以上もつものをいう。多価フェノールともいう。[河野友美・山口米子]

食品とポリフェノール

ポリフェノールは食品に含まれる色素やあくの成分、褐変反応の原因物質として知られている。色素にはアントシアンとフラボノイドがある。アントシアンでは、たとえばナスの色素ナスニンやクロマメのクリサンテミンは鉄やアルミニウムイオンと結合し、安定した青紫色になる。また、シソ、イチゴ、赤キャベツ、ビートの色素では酸性にあうと鮮紅色になる。フラボノイドでは、小麦粉やカリフラワーはアルカリ性にあうと黄色になり、酸性にすると白くなる。そのほか、タマネギ、柑橘(かんきつ)類の白と黄色色素もフラボノイドに含まれる。あくの成分としては緑茶に含まれるカテキンと、コーヒー豆やゴボウなどに含まれるクロロゲン酸などのタンニン類がある。カテキンは渋味、クロロゲン酸は苦味があり、あくの成分ではあるが、同時に食品の風味をつくりだすものでもある。リンゴ、バナナ、ゴボウ、蓮根(れんこん)など、多くの食品では褐変反応が生じる。これは、ポリフェノールを含む食品には同時にポリフェノール酸化酵素が含まれ、この酵素が作用してメラニン様物質がつくられるためである。この褐変反応は酸や薄い食塩で酵素の働きを止めるか、あるいはビタミンCなどの還元剤を用いることで防止できる。[河野友美・山口米子]

生理作用

フレンチ・パラドックスで有名になったのが、赤ワインに多く含まれるポリフェノールの生理作用である。赤ワインを飲んでいるフランス人は飲まない人に比べ動脈硬化が少ないのは、ポリフェノールの体内での抗酸化作用によるものとされている。同じように緑茶に含まれるカテキンの抗酸化作用など、ポリフェノールの活性酸素の除去による抗癌(がん)性といった生理作用が注目されている。[河野友美・山口米子]
『梅田達也著『植物のくれた宝物――ポリフェノールのふしぎな力』(2001・研成社) ▽近藤和雄著『からだに効く赤ワインの条件』(講談社プラスアルファ文庫)』

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ) この辞書の凡例を見る
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世界大百科事典内のポリフェノールの言及

【フェノール】より

…狭義には後述の石炭酸をフェノールという。
【フェノール類】
 水酸基の数により1価フェノール,2価フェノール,3価フェノールのように呼び,2価以上をまとめて多価フェノール(またはポリフェノール)と総称する。フェノール類はコールタール,粗製の石油に含まれるほか,植物精油中にも含まれている(たとえばカルバクロール,チモールカテコールなど)。…

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