1761‐1831
フランスの天文学者。1789年マルセイユ天文台の守衛となってすい星の観測に興味をもつに至り,1813年には同天文台の観測員となった。19年イタリアのルッカ近郊に新設されたラ・マーリア天文台に移り,25年にはフィレンツェ博物館の付属天文台長となってその地で死んだ。生涯をすい星の観測にささげ“すい星の狩人”として知られる。実際1801‐27年に37個のすい星を発見し,この記録はいまだに破られていない。【堀 源一郎】
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〘名〙 (pons)
① 橙(だいだい)の搾り汁。ポン酢(ず)。
※東京横浜毎日新聞‐明治一七年(1884)一二月二七日「又その売品は一切安売にて、其中橙は例のポンスに製することも出来るより気強く」
※随筆・

林雑話(1799)「和蘭の酒をポンスと云、これを製するには、焼酒一杯、水二杯沙糖宜きほどに入、肉豆蒄、香気あるために入」
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世界大百科事典内のポンスの言及
【酢】より
…酢の物やあえ物には米酢がよく,すしには東京では赤酢とも呼ばれるかす酢,関西では精製された米酢を多く用いる。なべ料理などに用いられるぽん酢は,オランダ語のポンスponsの当て字で,ダイダイ,スダチなどの果汁に酢を加えて味をととのえる。また,酢には強い殺菌力,防腐力があり,これを利用して魚貝類などの酢漬,酢じめ,酢洗いが行われる。…
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