翻訳|wood vinegar
木材を乾留して得られる液体を静置すると二層に分かれるが、そのうちの上層を木酢あるいは木酢液といい、下層を木タールという。木酢には木タールの一部が、木タールには木酢の一部が溶けている。木酢は黒褐色の特有な刺激臭のある液体で、80~90%が水であるが、その他の主成分は、ギ酸、酢酸その他のカルボン酸、メタノール(メチルアルコール)、アリルアルコールなどのアルコール、ホルムアルデヒド、アセトアルデヒド、フルフラールなどのアルデヒド、アセトン、エチルメチルケトンなどのケトン、アンモニア、ピリジンなどの塩基、トルエン、キシレンなどの炭化水素などである。通常、乾留液から木タールを除き、木酢液を石灰乳で中和してから蒸留し、比重1以下の留分を集めて精製してメタノールを取り出し、残液は蒸発乾燥して酢石にし、これから酢酸またはアセトンを得ることができるが、現在工業的にはこれらの方法は行われていない。
[中原勝儼]
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報
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