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ロートエキス scopolia extract

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ロートエキス
scopolia extract

日本特産のナス科植物ハシリドコロ (走野老) の根の抽出物。生薬。外国では,ベラドンナを原料とする。原植物は長野,群馬,埼玉,福島,岐阜などの諸県で栽培されている。エキスの有効主成分はトロパンアルカロイドで,そのうちのおもな有効成分は1-ヒオスシアミンで,そのほかアトロピンスコポラミンがある。鎮痛剤,鎮静剤などとされる。硫酸アトロピンロートエキス,ロートチンキのほかにロート坐薬,ロート軟膏など目的により種々の製剤がある。

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デジタル大辞泉の解説

ロート‐エキス

ロート根に希アルコールを加え浸出させて製したエキス。褐色で味は苦く、ヒヨスチアミンアトロピンなどを含む。消化液分泌抑制・鎮痛・鎮痙(ちんけい)薬として用いる。

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百科事典マイペディアの解説

ロートエキス

ナス科植物ハシリドコロの根(ロート根)から製した特異臭,苦味のある褐色の軟稠(なんちゅう)エキス。l‐ヒヨスシアミン,アトロピンスコポラミンなどのアルカロイドを含む。
→関連項目胃腸薬制酸薬ハシリドコロ

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デジタル大辞泉プラスの解説

ロートエキス

薬に含まれる成分のひとつ。鎮痙作用があり、胃薬、乗物酔い防止薬などに含有

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大辞林 第三版の解説

ロートエキス

〔ロートはハシリドコロの漢名莨菪ろうとうの転〕
ロート根をアルコールで浸出して製したエキス剤。褐色で特異臭があり味は苦い。ヒヨスチアミンなどのアルカロイドを含み、胃酸過多・胃痛・胃痙攣けいれんなどに消化液分泌抑制・鎮痙薬として用いる。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ロートエキス
ろーとえきす
scopolia extract

ロート根(こん)の粗末をとり35%(容量百分率)のエタノールまたは水を浸出剤として製した軟稠(なんちゅう)エキスで、総アルカロイドを0.95~1.15%含む。褐色ないし暗褐色で特異臭があり、味は苦い。鎮けい剤、消化液分泌抑制の目的で、通常、ロートエキス散として内用されるほか、痔疾(じしつ)の治療に坐薬(ざやく)や軟膏(なんこう)に配合されて用いられる。ロートエキス・タンニン坐薬、複方ロートエキス・タンニン坐薬、同軟膏などがある。[幸保文治]

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世界大百科事典内のロートエキスの言及

【ハシリドコロ】より

…根茎は生薬のロート根(こん)となり,ベラドンナの日本産代用品とする。有毒成分は複数のアルカロイドで,ヒヨスチアミンhyoscyamine,スコポラミンscopolamineなどを含み,胃痛,胃痙攣(いけいれん),十二指腸潰瘍などに用いられるロートエキスやアトロピンatropine(ヒヨスチアミンのラセミ体)の製造原料とする。 ハシリドコロ属はヨーロッパ,ヒマラヤ,東アジアに7種が知られ,すべて有毒植物である。…

※「ロートエキス」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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