デジタル大辞泉
「乱れ」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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みだれ【乱・紊】
- [ 1 ] 〘 名詞 〙 ( 動詞「みだれる(乱)」の連用形の名詞化 )
- ① 入りまじって混乱すること。整然としていないこと。
- [初出の実例]「風にきほへるもみぢのみだれなどあはれと」(出典:源氏物語(1001‐14頃)帚木)
- ② こころの平静を失って、思い悩むこと。自制を失うこと。
- [初出の実例]「かすが野の若紫のすり衣しのぶのみだれ限り知られず」(出典:伊勢物語(10C前)一)
- ③ 秩序が崩されること。騒動。騒乱。
- [初出の実例]「是に市辺王の王子等、〈略〉此の乱を聞きて逃げ去りたまひき」(出典:古事記(712)下)
- 「かかる世のみだれに遷都造内裏、すこしも相応せず」(出典:平家物語(13C前)五)
- ④ 天気が悪くなること。
- [初出の実例]「空のみだれに、いでたち参る人もなし」(出典:源氏物語(1001‐14頃)明石)
- ⑤ 能の舞事の一つ。笛を主として、これに大小鼓と太鼓で囃す緩急の変化の激しい秘曲。舞い方にも乱れ足などの特殊な技法を用いる。現在、「鷺乱(さぎみだれ)」と「猩々(しょうじょう)の乱れ」とがあり、前者は空に放された白鷺の喜びを、後者は酔った猩々の乱舞を表わす。
- [初出の実例]「猩々のみだれ、大事なり。乱れ足を見合せ、乱れかかる」(出典:八帖花伝書(1573‐92)四)
- ⑥ 歌舞伎下座(げざ)音楽の一つ。御殿の場で、局や姫などの女方の出入りに打つ太鼓と能管の鳴物。乱れの鳴物。
- [初出の実例]「三味線入りのみだれになり」(出典:歌舞伎・四天王楓江戸粧(1804)五立)
- ⑦ 「みだれやき(乱焼)」の略。
- [初出の実例]「文の直焼(すぐや)き、武の乱(ミダ)れ」(出典:長唄・我背子恋の合槌(1781))
- ⑧ 上方語で、乞食・非人をいう。
- [初出の実例]「始めてちっと人間の魂が出来たれば悲しや体がみだれ同然、親の墓へさへ昼は得参らず」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油屋)
- ⑨ 上方語で、悪人をいう。〔新撰大阪詞大全(1841)〕
- ⑩ 取引市場で、子・辰・申の三日をいう。これらの日は、平穏な場面を保つことができないという迷信による。
- [ 2 ] 箏曲の曲名。乱輪舌(みだれりんぜつ)・輪舌(林雪)・十段の調などともいう。伝八橋検校作曲。純器楽曲で、各段の拍子と速度が不規則である。
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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乱れ
みだれ
turbulence
流体の流れにおいて,速度や圧力などが不規則に変動することをいう。乱れを含む流れを乱流という。レイノルズ数がきわめて大きい流れは,たいていの場合に乱流である。乱れは不規則であるから,個々の乱れではなく,その集団の統計法則を研究する場合がある。これを乱れの統計理論,または統計流体力学という。この理論のおもな結果としては,A. N.コルモゴロフのエネルギースペクトル E(k)∝k-5/3 ( k は波数) が有名である。コルモゴロフのスペクトルは海流の乱れなど,レイノルズ数のきわめて大きい乱れについて成り立つことが知られている。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
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