日本歴史地名大系 「今切渡」の解説
今切渡
いまぎれのわたし
浜名湖を隔てた東海道
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
浜名湖を隔てた東海道
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東海道舞坂宿・新居(あらい)宿間の渡船場。遠江国(静岡県)の浜名湖は,元来淡水湖で湖から遠州灘まで浜名川が流れ,そこに浜名橋が架けられていた。しかし,1498年(明応7)と1510年(永正7)の地震・津波により決壊して〈今切〉となり,交通は新居~舞坂間27町を渡し船に頼ることになった。この船路はその後の津波の被害により,1699年(元禄12)に1里,1707年(宝永4)には1里半に延長した。江戸幕府はこの地に新居関を創設。渡し船の運航は1574年(天正2)の徳川家康の判物と,関所が新居宿側に存在したことを理由に,関所役人の監視のもとに新居宿住民が担当。渡し船組織は今川氏領有時代以来の伝統を有する〈十二座〉を基幹として渡し船120艘を有し,360人の船頭が12組に分かれて運営した。大通行の際には陸上の助郷に相当する〈寄せ船制度〉が適用され,周辺村々から猟(漁)船等を供出させた。1881年の架橋により渡し船が消滅した。
執筆者:渡辺 和敏
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
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