百科事典マイペディア 「佐和山」の意味・わかりやすい解説
佐和山【さわやま】
→関連項目井伊氏
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滋賀県北東部、彦根市(ひこねし)北部にある山。標高233メートル。かつては琵琶(びわ)湖の入江内湖、松原内湖が迫り、中山道(なかせんどう)などの街道が通る要害の地であった。中世末には丹羽長秀(にわながひで)、堀秀政(ほりひでまさ)、堀尾吉晴(よしはる)らの城砦(じょうさい)があった。1595年(文禄4)石田三成(いしだみつなり)が入って本格的な城を築いたが関ヶ原の戦いで敗れた。1601年(慶長6)井伊直政(いいなおまさ)がこの地に封ぜられたが、土地が狭小で水利も悪いため、子の直勝のとき彦根城に移り、廃城となった。山地一帯には井伊氏による大洞弁財天(べんざいてん)堂や旧城郭の遺構が残っている。
[高橋誠一]
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
…平安・鎌倉時代,彦根山中の彦根寺が観音験所として京畿一円に知られ,白河上皇はじめ宮廷人の参詣もみられた。1601年(慶長6)関ヶ原の戦の軍功によって,井伊直政が封地18万石で現在の市街地の北東方にある佐和山城主となったが翌年死去し,嫡子直継は彦根山へ築城を決め,03年より22年(元和8)の間工事を進め,以後井伊氏歴代の居城となった。 一方,城下町建設のため,古く三彦また三根の地と呼ばれた彦根,里根,長曾根の3郷を廃し,また芹川の付替え,尾末山(彦根山東端)の切崩し,四つ川水路の開通,湖沼の埋立てなどの諸工事を行った。…
※「佐和山」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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