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出差 しゅっさevection

翻訳|evection

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

出差
しゅっさ
evection

月の軌道運動にはさまざまな原因があって遅速が生じるが,一様な運動からのずれのうち,特に太陽および他の惑星からの摂動によるものを出差と呼ぶ。そのずれは,周期約 32日,振幅 1.3°をもって振動する。プトレマイオスが2世紀頃に発見した。

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デジタル大辞泉の解説

しゅっ‐さ【出差】

月の黄経に現れる周期的な摂動の一。太陽の摂動によるものでは最大のもので、振幅は1.27度、周期は31.812日。

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百科事典マイペディアの解説

出差【しゅっさ】

月の白道上の運動は速度一定でなく,種々の原因により遅速を生ずる。この月の運動の不規則性のうち,太陽引力の影響(摂動)で起こる部分のなかで最も大きいものを出差という。

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世界大百科事典 第2版の解説

しゅっさ【出差 evection】

月の黄経に現れる太陽による周期摂動の中で最大のもの。太陽の引力により月の離心率が変化することによる。周期は31.8日で,振幅は1.27度であり,月の視直径の2.5倍にもなる。プトレマイオスが発見したとされている。距離にも出差と同じ周期成分があり,その振幅は3700kmである。プトレマイオスは中心差と出差を周転円と離心円の組合せで説明したが,距離成分については不十分であった。【木下 宙】

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大辞林 第三版の解説

しゅっさ【出差】

月の黄経運動の不等(遅速)の一種で、太陽摂動によるものとしては最大のもの。振幅1.27度。周期31.812日。

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世界大百科事典内の出差の言及

【月運動論】より

…こうして,複雑な運動を高い精度で解明する月運動論の内容はきわめて膨大なもので,代表的なE.W.ブラウンの月運動論では,月の黄経,黄緯,視差を表す三角級数は全体で1600余の周期項からなっている。その半数以上が黄経に使われているが,その中でもっとも主要な5個の周期項は中心差,出差,二均差,年差,月角差と呼ばれている。中心差は古代より知られ,出差は前150年ころにヒッパルコスが発見したと伝えられる。…

※「出差」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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