コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

そつ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説


そつ

明治維新後の一時期,明治政府が旧武士階級の一部に付した身分の呼称。華族士族に対し,卒族と呼ばれた。明治2 (1869) 年6月明治政府は版籍奉還とともに,旧公卿,諸侯を華族,旧武士階級を士族とし,翌3年9月藩制発布に際し,士族のうち下級武士を区別して卒とした。しかし諸藩においてはこの区別の規準が一定しておらず,不均衡が生じたため,同5年1月卒を廃止し,卒のうち世襲の者を士族に繰入れ,一代限りの卒を平民に編入することとした。同5年当時,士族総数は戸主 25万 8952人,家族 102万 3215人,卒は戸主 13万 6873人,家族 49万 2199人であった。

出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について | 情報

デジタル大辞泉の解説

しゅつ【卒】[漢字項目]

そつ

そつ【卒】

下級の兵士。兵卒。「将もも一丸となって戦う」
卒業」の略。「大
卒去(そっきょ)」に同じ。
卒族(そつぞく)」に同じ。

そつ【卒】[漢字項目]

[音]ソツ(漢) シュツ(漢) [訓]おわる おえる
学習漢字]4年
下級の兵士。「弱卒従卒兵卒邏卒(らそつ)
急なさま。にわかに。「卒爾(そつじ)卒然卒中卒倒倉卒
おわる。おえる。「卒業
卒業のこと。「高卒新卒
身分の高い人が死ぬ。「卒去
(俗字「卆」の文字分析から)九十。「卒寿
[補説]5は正しくは「シュツ」と読む。「卆」は俗字。
[名のり]たか
[難読]卒塔婆(そとば)何卒(なにとぞ)

出典|小学館デジタル大辞泉について | 情報 凡例

大辞林 第三版の解説

そつ【卒】

下級の兵。武家では、御目見得以下の軽輩。雑兵。 「上は将から下は-に至るまで」
卒族 」に同じ。
卒業 」の略。 「高校-」 「昭和四九年-」
身分の高い人が死ぬこと。律令制では、四位・五位および王・女王の死去をいう。

出典|三省堂大辞林 第三版について | 情報

世界大百科事典内のの言及

【薨奏】より

…宮中儀礼の一つ。喪葬令(そうそうりよう)によると,親王または三位以上の者の死を〈薨〉といい,五位以上の者は〈卒〉,六位以下庶人は〈死〉と称して区別した。親王および五位以上の者が没すると,治部省から太政官を経て天皇に奏聞する。…

【士族】より

…1869年(明治2)6月の版籍奉還後,公卿や諸侯らが華族と称されたのに対し,藩士は一門以下平士にいたるまですべて士族と称した。このうち微禄の者は同年12月に卒とされ,士族は18等,卒は3等に分けられた。この士族のもとに,農工商は平民と称せられた。…

※「卒」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について | 情報

卒の関連キーワードコーエン[兄弟]ニャン・ウィン新納忠之助田之口青晃兼崎地橙孫西田直二郎小糸源太郎小早川好古卒都婆小町桂田富士郎平館酋一郎小平浪平岩倉具徳植松素鳳会津勝己磯矢完山亭島南洋上田星邨松風栄一山内神斧

今日のキーワード

大義

1 人として守るべき道義。国家・君主への忠義、親への孝行など。「大義に殉じる」2 重要な意義。大切な事柄。「自由平等の大義を説く」...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android

卒の関連情報