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南蛮文化 ナンバンブンカ

4件 の用語解説(南蛮文化の意味・用語解説を検索)

デジタル大辞泉の解説

なんばん‐ぶんか〔‐ブンクワ〕【南蛮文化】

室町末期から江戸初期にかけて、ポルトガルスペインなどの宣教師・貿易商により伝えられた西洋文化。医学・天文学や芸術のほか、鉄砲製造などの諸技術が伝えられ、また、キリシタン版が刊行された。

出典|小学館
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世界大百科事典 第2版の解説

なんばんぶんか【南蛮文化】

キリシタン文化ともいい,16,17世紀にキリスト教の伝来とともに日本に導入され,あるいは影響を与えた文化であり,またこの影響を受けて興った文化をも指す。その最盛期は1580‐1614年(天正8‐慶長19)までであるが,その社会的・文化的影響は著しいものがあった。キリスト教そのものが南蛮文化すなわちヨーロッパ文化であり,このキリスト教の思想は動乱の社会にあって自我意識にめざめつつあった畿内の都市市民層や西南九州の有力農民層に新しい価値観を吹き込み,新しい人間理解を促した。

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大辞林 第三版の解説

なんばんぶんか【南蛮文化】

ポルトガル人の来航によってもたらされたヨーロッパの文化。キリスト教との結びつきが強い。

出典|三省堂
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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

南蛮文化
なんばんぶんか

16~17世紀に南ヨーロッパのカトリック教国民が日本にきたことによって普及し、また日本人がその影響を受けた外来文化。キリシタン文化の名でよぶ向きもあるが、これは、南蛮文化のうちキリスト教関係のものについての名称としては適切であっても、キリシタン宗門と直接関係のない外来の文物、たとえばカステラ、ジバン(襦袢(じゅばん))、タバコなども多く、またキリシタン文化は江戸時代に厳禁された一方、宗教と無関係の南蛮文化は好んで受容されたから、両者の性格は相当異なっているといえよう。
 芸術の分野では「南蛮屏風(びょうぶ)」をあげうる。狭義には「南蛮人渡来図屏風」をさし、16世紀末~17世紀初頭の長崎の港町が主題で、左半双には外国の情景を描いたものもある。この種の屏風では、南蛮船、南蛮の商人、キリシタンの教会と宣教師たちが欠かせない要素となっている。広義には、世界・日本地図屏風、西洋風俗図屏風、世界都市図屏風などをもさしている。都市図屏風などが、ヨーロッパから日本にもたらされた画集などに基づいていることは明らかである。屏風以外にも、ザビエル肖像画、聖母マリア像など、キリシタンの宗教画も多く、そのほか漆器、陶器、金工など、宗教色のない美術工芸の、いわゆる「南蛮もの」が数々みいだされる。
 風習としては、テンプラ、カステラ、ボーロ(ボウル)、パン、金平糖(こんぺいとう)のような食品、メリヤス、ラシャ(羅紗)、サラサ(更紗)、ジバン、ビロードのような衣服関係のもの、そのほか、タバコ、カルタ、ビードロなど用語から南蛮渡来のものと推定されるものがあるが、ポルトガル語に同じ語句があるからという理由だけでは不十分で、江戸初期以前から日本で普及していたことが確認されなければ、南蛮の文物とはいえない。既述のもののなかにもその意味では断定できないものもある。肉食の風習は南蛮に由来するが、普及せず、西洋音楽、演劇もまたキリシタン宗門の禁止とともに消滅した。南蛮文化のうち特筆に値するのはイエズス会経営の学校であり、キリシタン版の刊行もそこで行われた。しかしそれらもキリシタンの禁圧によって普及発達しなかった。南蛮医学、天文学、銃砲などは、オランダ人との交渉が継続したので、蘭学(らんがく)へとつながって、日本人がそれぞれの分野で受容し発達せしめた。以上のほか、南蛮人宣教師が戦乱の時代に難民を救済したり、キリスト教的道義を広く説くなど日本社会に貢献したことも看過すべきではない。[松田毅一]
『海老沢有道著『キリシタン文化概説』(1948・青年評論社) ▽古賀十二郎編『長崎市史 風俗編』再版(1967・清文堂出版) ▽海老沢有道著『南蛮学統の研究』増補版(1978・創文社)』

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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世界大百科事典内の南蛮文化の言及

【安土桃山時代】より

…来日した宣教師や商人,さらには日本人の海外渡航者によって天体観測機(太陽,星,赤道などからの距離を測る),平面球形図,海図,磁石などがもたらされ,緯度の測定も行われた。タバコ(煙草),パン(麵麭),メリヤス(莫大小),シャボン(石鹼)などポルトガル語を語源とするものが今日まで多く残っていることからも,南蛮文化との深いつながりを感じさせる。鉄砲が伝来してまもなく,伝統的な刀鍛冶の技術に支えられて国産化し,堺,根来,近江国友などで大量に作られ,全国に普及していった。…

※「南蛮文化」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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