(読み)ハク

デジタル大辞泉 「博」の意味・読み・例文・類語

はく【博】[漢字項目]

[音]ハク(呉)(漢) バク(慣) [訓]ひろい
学習漢字]4年
ハク
広く行き渡る。広く諸事に通ずる。「博愛博士はくし博識博覧該博広博
博士」の略。「医博文博
博覧会」の略。「万博
バク〉かけ事。「博奕ばくえき博才博徒賭博とばく
[名のり]とおる・はか・ひろ・ひろし・ひろむ
[難読]博士はかせ博多はかた博打ばくち博奕ばくち

ばく【博】[漢字項目]

はく

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精選版 日本国語大辞典 「博」の意味・読み・例文・類語

ばく【博】

  1. 〘 名詞 〙ばくち(博打)
    1. [初出の実例]「先日屋敷で博の節、二三度の出会に、汝が魂見ぬきし故」(出典:浄瑠璃・伽羅先代萩(1785)四)

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普及版 字通 「博」の読み・字形・画数・意味


常用漢字 12画

(旧字)
12画

[字音] ハク
[字訓] ひろい・ひろめる・おおきい・すごろく

[説文解字]
[金文]

[字形] 形声
声符は(ふ)。〔説文〕三上に「大いにずるなり。十に從ふ。は布(し)くなり」とし、亦声とする。は甫と寸とに従い、甫は苗木、その苗木を扶植することをという。政令を施すことをそれにたとえて、金文の〔毛公鼎〕「命を(し)きく」のように敷施の意、また「(おほ)いに(し)く」「いに受く」など博大の意となる。また〔季子白盤(かくきしはくばん)〕に「(けんいん)(北方族の名)を洛の陽(きた)に伐(はくばつ)す」とあり、は干(かん)(たて)に従い、広伐することをいう。が十に従う理はなく、より出た字であろう。

[訓義]
1. ひろい、ひろめる、ゆきわたる。
2. おおきい、おおい、とおい。
3. (はく)と通じ、すごろく、ばくち、ばくちする。

[古辞書の訓]
〔名義抄〕 ヒロシ・カフ

[熟語]
博愛・博飲博奕・博延博衍博掩・博遠博雅博学・博観博戯・博究・博局・博芸・博古・博厚博洽博采・博採・博済・博施・博死博咨・博歯・博識・博射・博習博詢・博証・博進博碩博瞻博綜・博大・博達博誕・博暢・博通・博徒・博博敏・博物博文・博聞・博弁・博訪・博夜・博裕・博落・博覧
[下接語]
淵博・淹博・奥博・該博・学博・褐博・寛博・広博・宏博・洽博・鴻博・才博・詳博・深博・精博・博・徳博・文博・弁博

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世界大百科事典(旧版)内のの言及

【賭博】より


【日本】

[古代]
 かけごとの習俗は古くからみられ,《古事記》に秋山之下氷壮夫(あきやまのしたびおとこ)と春山之霞壮夫(はるやまのかすみおとこ)が伊豆志袁登売(いずしおとめ)をめぐり妻争いをし,衣服をぬぎ山河の産物を備えて,かけごとを行ったとある。遊戯としての賭博の初見は,685年(天武14)9月に天武天皇が大安殿に御して王卿らを呼び行わせた博戯で,御衣,袴,獣皮などを下賜した。このときの博戯は,中国から渡来したすごろく,樗蒲(かりうち)の類であったと思われる。…

※「博」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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