デジタル大辞泉
「薩摩汁」の意味・読み・例文・類語
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さつま‐じる【薩摩汁】
- 〘 名詞 〙 豚肉や鶏肉とゴボウ、ニンジン、大根、芋(里芋、またはジャガイモ)などを、みそ汁またはすまし汁で煮込んだもの。豚肉のみそ汁仕立てが多く、ふつう豚汁と呼ばれる。本来薩摩地方の郷土料理であったところからいう。鹿児島汁。《 季語・冬 》
- [初出の実例]「其あとは僕等が手料理の薩摩汁の馳走があって」(出典:思出の記(1900‐01)〈徳富蘆花〉三)
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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薩摩汁 (さつまじる)
鹿児島地方の郷土料理とされるみそ汁の一種。骨つきのままぶつ切りにした若鶏に,サトイモ,ダイコン,ニンジン,ゴボウ,ネギなどをとり合わせてよく煮込むもので,栄養に富み,温まるので,とくに寒い季節の惣菜として各地に普及している。豚肉,サツマイモ,ジャガイモなどを使うことも多い。なお,大分県の佐伯などに白身の魚をすりまぜたみそ仕立ての汁を飯にかけて食べる〈さつま〉という料理があり,これを愛媛県宇和島地方では〈さつまじる〉と呼んでいる。
執筆者:松本 仲子
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
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薩摩汁
さつまじる
みそ汁の一種。古くは鹿児島県の郷土料理で鶏肉を使っていたが、いまは豚肉とかつお節のだし汁に変わり、各地でつくられている。昔、気性の激しい薩摩鶏(さつまどり)に鋭い刃物をつけて闘鶏させ、死んだ鶏はただちにぶつ切りにして、ダイコン、ゴボウ、ニンニク、サトイモ、こんにゃく、油揚げなどといっしょに煮てみそ味を加えたものである。現在の作り方は、豚肉のせん切りに、ダイコン、ニンジン、ゴボウ、こんにゃく、シイタケ、ネギ、場合によってはサツマイモも加える。野菜は適当な大きさに切っておく。鍋(なべ)にかつお節のだし汁を入れて火にかけ、最初に豚肉を入れ、次に煮えにくい順に野菜を加えてしばらく煮てから、みそで調味する。
[多田鉄之助]
出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例
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薩摩汁【さつまじる】
若鶏肉を骨付きのままぶつ切りにして,ダイコン,ゴボウ,ネギなどの野菜,こんにゃくとともに煮て濃厚なみそ汁にしたもの。ショウガまたは粉サンショウを薬味とする。鹿児島辺で多く作られたところからこの名があるが,現在は各地で行われ,肉も豚,牛を用いることが多い。
出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報
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さつまじる【薩摩汁】
鹿児島の郷土料理で汁物の一種。骨つきの若鶏のぶつ切りと里芋・ごぼう・大根・にんじん・ねぎなどの野菜を煮て、みそで調味する。昔、闘鶏で負けた鶏をその場でつぶし、汁に仕立てたのがはじまりとされる。
出典 講談社日本の郷土料理がわかる辞典について 情報
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薩摩汁
さつまじる
郷土料理の一種。薩摩 (鹿児島) の料理で,鶏または豚肉と大根,ごぼう,人参,芋などを入れて長時間煮込んだ味噌汁。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
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