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みそ汁の一種。古くは鹿児島県の郷土料理で鶏肉を使っていたが、いまは豚肉とかつお節のだし汁に変わり、各地でつくられている。昔、気性の激しい薩摩鶏(さつまどり)に鋭い刃物をつけて闘鶏させ、死んだ鶏はただちにぶつ切りにして、ダイコン、ゴボウ、ニンニク、サトイモ、こんにゃく、油揚げなどといっしょに煮てみそ味を加えたものである。現在の作り方は、豚肉のせん切りに、ダイコン、ニンジン、ゴボウ、こんにゃく、シイタケ、ネギ、場合によってはサツマイモも加える。野菜は適当な大きさに切っておく。鍋(なべ)にかつお節のだし汁を入れて火にかけ、最初に豚肉を入れ、次に煮えにくい順に野菜を加えてしばらく煮てから、みそで調味する。
[多田鉄之助]
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