(読み)タン

デジタル大辞泉 「嘆」の意味・読み・例文・類語

たん【嘆】[漢字項目]

常用漢字] [音]タン(呉)(漢) [訓]なげく なげかわしい
悲しんで、はあとため息をつく。なげく。「嘆願嘆声嘆息慨嘆嗟嘆さたん愁嘆長嘆痛嘆悲嘆
感じ入ってため息をつく。ほめる。「嘆賞詠嘆感嘆驚嘆賛嘆賞嘆

たん【嘆/×歎】

なげくこと。ため息をつくこと。「髀肉ひにくの―」「慨世がいせいの―」
心を強く動かされること。感心すること。

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精選版 日本国語大辞典 「嘆」の意味・読み・例文・類語

たん【嘆・歎】

  1. 〘 名詞 〙 ( 物に感じて、長くためいきをつく、の意 )
  2. 声に出してなげくこと。ためいきをはくこと。なげき。うめき。嘆息。
    1. [初出の実例]「白毛歎」(出典:菅家文草(900頃)四)
    2. 「生涯同一の歎を繰り返すことに倦まないのは滑稽であると共に不道徳である」(出典:侏儒の言葉(1923‐27)〈芥川龍之介〉椎の葉)
  3. ほめること。
    1. [初出の実例]「拠此三徳歎者、法身是万徳之正体」(出典:勝鬘経義疏(611)歎仏真実功徳章)

なげかわし【嘆】

  1. 〘 形容詞シク活用 〙なげかわしい(嘆)

なげかし【嘆】

  1. 〘 形容詞シク活用 〙なげかしい(嘆)

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普及版 字通 「嘆」の読み・字形・画数・意味


常用漢字 13画

(旧字)
人名用漢字 14画

(異体字)
15画

[字音] タン
[字訓] なげく・いたむ

[説文解字]

[字形] 形声
声符は(かん)。(たん)の声があり、はもと声同じく通用の字。〔説文〕二上に「きをむなり」とし、の省声。また「一に曰く、太息するなり」とあって、深く嘆息することをいう。は〔説文〕八下に「吟ずるなり」とあって詠の意とするが、飢饉のとき巫を焚(や)く形で、嘆・はともに悲嘆を示す字である。

[訓義]
1. なげく、うめく、いたむ。
2. うたう、たたえる、ほめる。
3. よろこぶ。

[古辞書の訓]
名義抄 ナゲク・ホム 〔字鏡集〕 ナゲキ・オホイキ・ホム

[語系]
thanは同声。〔説文〕八下に「は吟ずるなり」とあり、〔玉〕も同じ。〔広雅、釈詁二〕に「は吟ずるなり」とあり、は同訓、もと同義の字であろう。語彙字条参照。

[熟語]
嘆怨嘆嘉・嘆・嘆感・嘆気・嘆・嘆仰嘆哭嘆嗟・嘆思嘆詞嘆辞・嘆称・嘆傷・嘆賞・嘆声嘆惜・嘆絶嘆羨嘆訴・嘆息・嘆嘆咤嘆涕嘆悼・嘆美・嘆嘆慕・嘆・嘆
[下接語]
哀嘆・永嘆・詠嘆・怨嘆・慨嘆・嘆・感嘆・愧嘆・泣嘆・驚嘆・仰嘆・欣嘆・欽嘆・寤嘆・浩嘆・嗟嘆・三嘆・賛嘆・讚嘆・慙嘆・咨嘆・自嘆・愁嘆・称嘆・賞嘆・窃嘆・絶嘆・息嘆・長嘆・悲嘆・慕嘆・憂嘆・

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