地元・地本(読み)じもと

精選版 日本国語大辞典 「地元・地本」の意味・読み・例文・類語

じ‐もと ヂ‥【地元・地本】

〘名〙
① その土地。その地区。その人またはその事に直接関係のある土地。本拠
※漫才読本(1936)〈横山エンタツ〉早慶戦「『次に地元(ヂモト)の大阪では?』『先ず第一に浪花商業』」
② (地本) 自分の住んでいる土地。自分の勢力範囲である土地。特に、中世では根本私領ないしは旧領として一円的な支配が認められている地をさした。
吾妻鏡‐文治二年(1185)一一月二四日「死行加徴課役、張行検断、妨惣領之地本
③ その土地の土質。地味。
秋山記行(1831)二「人の往来も稀なる大木原多き村々なれども、地元能いから、畑もの続て十七、八年より二十年位も作ると云」
④ 江戸時代、入会(いりあい)地を所有する村。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android