城島(読み)ぐすくじま

日本歴史地名大系 「城島」の解説

城島
ぐすくじま

[現在地名]渡嘉敷村渡嘉敷

渡嘉敷とかしき島東岸、渡嘉敷港の東方九〇〇メートルにある無人島。面積約〇・〇一平方キロ、標高一〇六・二メートル、周囲約一・七キロ。島の断面形は釣鐘状。古第三紀―中生代白亜紀の慶良間層緑色岩類からなり、シャリンバイ―トベラ群落で覆われる。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「城島」の意味・わかりやすい解説

城島
じょうじま

福岡県南西部、三潴郡(みずまぐん)にあった旧町名(城島町(まち))。現、久留米市城島町。旧城島町は、1900年(明治33)町制施行。1955年(昭和30)江上(えがみ)、青木の2村と合併。2005年(平成17)久留米市に編入合併。筑後川(ちくごがわ)下流左岸低湿なデルタ地帯で、クリーク縦横に走り、国道385号が通じる。中世城島氏の豪族屋敷村起源をもち、その後鍋島(なべしま)氏の臣西牟田氏(にしむたうじ)の城下町市場町として発達した。主産業は農業で、筑後穀倉地帯を形成、イチゴや青ネギ栽培のほか、イグサ栽培と畳表加工も行われている。また、江戸時代に始まる水田の底土を原料とした瓦(かわら)製造業と酒造業が盛んであり、とくに酒造業は九州の灘(なだ)とも称せられる。筑後川では弘法(こうぼう)大師の伝説にまつわる珍魚エツを産する。

[石黒正紀]

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百科事典マイペディア 「城島」の意味・わかりやすい解説

城島[町]【じょうじま】

福岡県南部,三潴(みづま)郡の旧町。筑後川の左岸,筑紫(つくし)平野の中央部にあり,米麦,エノキダケ,イチゴ,ネギなどを産する。水運の便もよく,古くから酒造,瓦製造が盛ん。イグサの栽培・加工も行われる。2005年2月浮羽郡田主丸町,三井郡北野町,三潴郡三潴町と久留米市へ編入。17.58km2。1万4160人(2003)。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「城島」の意味・わかりやすい解説

城島
じょうじま

福岡県南西部,久留米市南西部の旧町域。筑後川下流左岸にある。筑後川を挟み,佐賀県に接する。1900年町制。1955年江上村,青木村の 2村と合体。2005年久留米市に編入。低湿な水田地帯で,クリークが発達する。中心地区の城島は中世の豪族屋敷村を起源とし,江戸時代には市場町として発展。文政年間(1818~30)に始まった清酒の醸造は今日でも盛ん。水田の裏作を利用したイグサの栽培とその加工も行なわれ,粘土瓦も産する。筑後川ではエツ漁が行なわれる。

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改訂新版 世界大百科事典 「城島」の意味・わかりやすい解説

城島 (じょうじま)

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デジタル大辞泉プラス 「城島」の解説

城島

沖縄県島尻郡渡嘉敷村、渡嘉敷港の東約0.8kmに位置する無人島。「城」は「ぐすく」「ぐしく」などと読む。

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