基づく(読み)モトヅク

デジタル大辞泉 「基づく」の意味・読み・例文・類語

もと‐づ・く【基づく】

[動カ五(四)]
それが基となって起こる。起因する。また、それを根拠基盤とする。「政治介入に―・く相場変動」「規則に―・く処理
近づく。到達する。
「この舟に―・きしかひもなく、帰れと仰せ候ふことのあさましさよ」〈伽・蛤の草紙
[類語]よる原因もとたね起こりきっかけいん因由素因真因要因一因導因誘因理由事由じゆうわけ近因遠因せい起因する発する根差す

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精選版 日本国語大辞典 「基づく」の意味・読み・例文・類語

もと‐づ・く【基・本付】

  1. [ 1 ] 〘 自動詞 カ行五(四) 〙
    1. しっかりと根をおろす。基礎が定まる。
      1. [初出の実例]「早苗ふしだちて、植田に成て、次第々々に本附時分に、草を取り」(出典:遊楽習道風見(1423‐28頃))
    2. 基として起こる。あるものに根拠・基盤がある。基因する。
      1. [初出の実例]「六経に本(もとづク)」(出典:文鏡秘府論保延四年点(1138)南)
    3. 近づく。到達する。
      1. [初出の実例]「稽古の次第と云は、先、わが声の正体を分別しての上のこと也。さて正路にもとづくべし」(出典:申楽談儀(1430)音曲の事)
  2. [ 2 ] 〘 他動詞 カ行下二段活用 〙 ある物事を根拠とする。基盤、基礎にする。
    1. [初出の実例]「太史公が衆書をあつめて考へて其事に本つけたれども」(出典:史記抄(1477)三)

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