因る(読み)ヨル

デジタル大辞泉 「因る」の意味・読み・例文・類語

よ・る【因る/拠る/由る/依る】

[動ラ五(四)]《「寄る」と同語源》
(因る・由る)それを原因とする。起因する。「濃霧に―・る欠航」「成功は市民の協力に―・る」
(依る)物事性質や内容などに関係する。応じる。従う。「時と場合に―・る」「人に―・って感想が違う」「成功は努力いかんに―・る」
(依る)動作の主体をだれと指し示す。「市民楽団に―・る演奏」
(依る)それと限る。「だれに―・らず文句を言う」「何事に―・らず好き嫌いが多い」
(依る)手段とする。「機械に―・る生産」「挙手に―・る採決
(依る)頼る。依存する。「信仰に―・って生きる」「年金に―・って生計を立てる」
(拠る)根拠とする。「実験に―・る結論」「天気予報に―・ると大雨らしい」
(拠る)よりどころとする。のっとる。「法律の定めるところに―・る」
(拠る)根拠地とする。たてこもる。「城塞に―・って戦う」
[可能]よれる
[類語](1基づく由来する因由する原因する起因する根差すもとたね起こりきっかけいん素因真因要因一因導因誘因理由事由じゆうわけ近因遠因せい発するいわれ由緒来歴故事縁起歴史沿革変遷道程歴程足跡そくせき歩み年輪因縁来由成り立ちルーツ始まる/(7)(8基づく従うのっと準ずる準拠する依拠する立脚する則する憑依ひょういする徴する服する応ずる

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

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