(読み)ゾウ

デジタル大辞泉 「増」の意味・読み・例文・類語

ぞう【増】[漢字項目]

[音]ゾウ(慣) [訓]ます ふえる ふやす
学習漢字]5年
ます。ふえる。「増加増強増減増産増資増殖増設増大加増急増激増漸増倍増
程度がますますひどくなる。「増長
[名のり]なが
難読年増としま

ぞう【増】

ますこと。ふえること。また、ふやすこと。「前年比30パーセントの」「ページ」⇔
能面の一。女神天女または高貴な女性などに用いる、気品のある若い女性の面。増阿弥創始したものという。増女ぞうおんな

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精選版 日本国語大辞典 「増」の意味・読み・例文・類語

ぞう【増】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ますこと。多くなること。加えること。多くすること。⇔。〔工学字彙(1886)〕
  3. 能面の一つ。増阿彌の創始にかかるものという。女神、天女または高貴な女人などに用いる。「大原御幸」「龍田」「羽衣」のシテなど。
    1. 増<b>②</b>〈東京国立博物館蔵〉
      〈東京国立博物館蔵〉

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普及版 字通 「増」の読み・字形・画数・意味


常用漢字 14画

(旧字)
人名用漢字 15画

[字音] ゾウ
[字訓] ます・ふえる・くわえる・かさねる

[説文解字]
[金文]

[字形] 形声
旧字はに作り、曾(そう)声。曾は(こしき)の初文で、こしきから湯気のあがる形。〔説文〕十三下に「(ま)すなり」という。は上下二器の重なるもので、層累の意がある。増は増大・増加の意に用いる。

[訓義]
1. ます、ふえる、くわえる、かさねる。
2. おおい、ゆたか。
3. たかい。

[古辞書の訓]
名義抄 マス・マサル・クハフ・カサヌ・カサナル・タカシ・スナハチ

[語系]
・曾tzngは同声。曾はtzingの初文。(層)dzngは層累。みな曾の声義を承ける語。

[熟語]
増益増援・増加・増強・増減・増広・増修・増城・増殖増飾・増進増截・増損・増多・増大増秩・増添・増氷増補・増奉増瀾・増累
[下接語]
加増・急増・激増・歳増・修増・漸増・逓増・倍増・累増

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

世界大百科事典(旧版)内のの言及

【能面】より

…作者も十作(じつさく)に数えられる人たちの名が伝えられているが,まだ明確な姿を現していない。室町時代後半に入って能楽自体の分化と普及に伴い,能面の種類が急増し,作家もようやく具体的な姿をつかむことができるようになる。桃山時代になると,文献にあらわれる種類はおよそ60種,作者も近世世襲能面作家の祖たちが出そろう。…

※「増」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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