天皇誕生日(読み)てんのうたんじょうび

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

天皇誕生日
てんのうたんじょうび

国民の祝日の一つ。1948年「国民の祝日に関する法律」(昭和23年法律178号。略称「祝日法」)により他の祝日とともに制定。今上天皇誕生日を祝うことを目的とする。光仁天皇在位の宝亀6(775)年に天皇の誕生日を天長節と称したのが始まり。天長が行事として復活したのは明治1(1868)年で,明治天皇の誕生日(旧暦 9月22日,暦後 11月3日)を元日(→四方拝),紀元節と並ぶ三大節として祝った。大正以後,第2次世界大戦後の 1948(昭和23)年までは,三大節に明治節(明治の天長節)を加えた四大節の一つとして,大正天皇の誕生日(8月31日),のちに昭和天皇の誕生日(4月29日)を祝った。祝日法の施行に伴い,天長節の名は廃止となり,天皇誕生日と定められた。なお,2019年は「天皇の退位等に関する皇室典範特例法」(平成29年法律63号)の施行(4月30日)をうけて祝日法が一部改正され,天皇誕生日が改められたが,天皇徳仁の誕生日(2月23日)が即位(5月1日)より前であったため,天皇誕生日のない年となった。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

天皇誕生日
てんのうたんじょうび

日本国の象徴であり日本国民統合の象徴である「天皇の誕生日を祝う」日で、国民の祝日。現在は2月23日。1948年(昭和23)の「国民の祝日に関する法律」制定以前は天長節とよんだ。当日は皇居で各省大臣を招いての宴会や各国大公使を招いての茶会、国民の一般参賀が行われる。

[森脇逸男]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

デジタル大辞泉の解説

てんのう‐たんじょうび〔テンワウタンジヤウび〕【天皇誕生日】

国民の祝日の一。現在の天皇の誕生を祝う日。
[補説]もと天長節といったものを昭和23年(1948)に改称。昭和63年(1988)まで4月29日、平成30年(2018)まで12月23日。平成から令和に改元される2019年は特例で実施されず、令和2年(2020)より2月23日。→昭和の日

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典の解説

てんのう‐たんじょうび テンワウタンジャウび【天皇誕生日】

〘名〙 国民の祝日の一つ。天皇の誕生日を祝う趣旨で定められた。国民の祝日が制定される以前は天長節といった。昭和期は四月二九日。平成になって一二月二三日となった。《季・昭和期は春、平成になってからは冬》 〔国民の祝日に関する法律(1948)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

世界大百科事典内の天皇誕生日の言及

【皇室祭祀】より

…神武天皇の即位日とされる2月11日の紀元節祭は73年,春秋二季に祖霊を祭る皇霊祭,諸神を祭る神殿祭は78年に新設されたが,紀元節祭は1948年の紀元節廃止により停廃された。
[小祭]
 1月1日の歳旦祭,2月17日の祈年祭,11月3日の明治節祭,12月中旬の賢所御神楽,天皇誕生日の天長節祭,先帝以前3代の例祭(命日),先后および母后の例祭,歴代天皇の式年祭が小祭である。このうち祈年祭は神祇令所載の古い祭典で,毎年2月4日豊作を祈願して全国の神社に奉幣するものであるが,宮中三殿においても2月17日に祭典を行うことが皇室祭祀令に定められた。…

【天長節】より

…天皇誕生日の旧称。天長の語は《老子》の〈天は長く地は久し〉に由来し,すでに中国の皇帝もその誕辰の日を天長節と称していたが,日本では,775年(宝亀6)9月光仁天皇が,10月13日の誕辰の日を天長節と称し,その日百官に酺宴(ほえん)を賜い,天下諸寺の僧尼に経を読み仏道を行い,国家安泰,聖寿万歳の祈禱を行わしめ,あわせて殺生を禁断させると勅し,ついで同年10月13日初めて天長節が祝われたのが起源である。…

※「天皇誕生日」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について | 情報

今日のキーワード

国民投票法

正式名称は「日本国憲法の改正手続に関する法律」。平成19年法律第51号。2007年(平成19)5月18日に制定され、施行は3年後の2010年5月18日である。この法律は、日本国憲法第96条に定める日本...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android