出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
女性に対するあらゆる形態の差別の撤廃を目ざし、男女平等を実現しようとする自覚的かつ社会的な運動をさす。「婦人運動」は、階級間に存在する不平等な社会制度を変革し、参政権・教育・職業・結婚・家族関係などのあらゆる領域における男女差別の撤廃を目ざす19世紀以降の「婦人解放運動」をさすことばとして使われてきた。「婦人運動」の基礎には男性の女性に対する抑圧は、私有財産制に基づく階級社会の存在に基因するものであり、階級社会の廃絶がなされるならば抑圧と被抑圧の関係も解決されるという視角があった。しかし、社会主義を掲げた国々における男女関係の実相が明らかにされるにつれ、性差別と階級差別の関係について新たなる視角の構築が必須(ひっす)であることが浮かび上がった。同時に「婦人」には既婚者など一部の女性のみに限定する意味合いがあるとの指摘がなされ、「婦人」から「女性」へと呼称の変更が相次いだ。こうした動向のもと、今日では広義の「女性運動」のなかに「婦人運動」も含めて考察されることが多くなった。
[布施晶子]
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
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