出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
僧侶が出張したときに宿泊する寺坊,あるいは寺院に参詣した人が宿泊する寺坊をいう。〈しゅくいん〉ともよむ。《蜻蛉日記》には〈すくいんのいとむつかしげなるにとどまりぬ〉とある。《太平記》には〈宿院の後を廻て如法経塚へ押寄,八百人の兵共,同音に時をどっと作る〉とみえている。また,神社の祭礼のとき,神輿を本宮から渡御して,かりにとどまるところ,すなわち御旅所なども宿院といわれていたかと思われる。和泉国に宿院という地名があるが(現,大阪府堺市堺区宿院町),《堺鑑》によると〈宿院 此地は住吉明神毎年六月晦日の御祓,御旅所也〉とある。この地は旧堺南荘にあり,南宗寺の北に位置し,開口(あぐち)神社の南に接するところである。
執筆者:福田 榮次郎
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
大阪府堺市(さかいし)堺区、旧環濠(かんごう)内市街地のほぼ中央の地区。もと住吉(すみよし)大社(大阪市住吉区)の社領で、同社の旅所(たびしょ)として、毎年8月1日の住吉祭には神輿(みこし)の渡御(とぎょ)があり、地名はこれに由来する。阪堺(はんかい)電軌、国道26号が通じ、宿院駅の近くに千利休屋敷跡がある。
[編集部]
…《蜻蛉日記》には〈すくいんのいとむつかしげなるにとどまりぬ〉とある。《太平記》には〈宿院の後を廻て如法経塚へ押寄,八百人の兵共,同音に時をどっと作る〉とみえている。また,神社の祭礼のとき,神輿を本宮から渡御して,かりにとどまるところ,すなわち御旅所なども宿院といわれていたかと思われる。…
※「宿院」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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