世界大百科事典 第2版「小原[村]」の解説 おばら【小原[村]】 愛知県北部,西加茂郡の村。人口4544(1995)。矢作(やはぎ)川上流北西岸に位置する。北部は美濃三河高原の山地が占め,田代川,犬伏川,大平川などが南流し,矢作川に合流する。河川沿いの低地は水田に利用されているが,村域の大部分は山林である。かつては養蚕や林業が盛んであったが,近年農家の兼業化が進み,豊田市などへの通勤者が増えている。近世以来の伝統をもつ和紙が生産され,小原和紙として知られる。また陶器の原料になる長石や粘土を産し,瀬戸市,多治見市などへ出荷されている。 出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報