コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

コウゾ

2件 の用語解説(コウゾの意味・用語解説を検索)

百科事典マイペディアの解説

コウゾ

カゾとも。クワ科の落葉低木。カジノキヒメコウゾの雑種といわれ,カジノキに近いものと,ヒメコウゾに近いものとがある。和紙の原料として栽培されるものはカジノキに近いもので,葉の形は似ているが,カジノキほどはざらつかない。
→関連項目宇陀紙生漉紙京花紙小菊植物繊維杉原紙石州半紙繊維作物泉貨紙檀紙典具帖唐紙鳥の子紙奈良紙西の内紙半紙奉書紙細川紙程村紙ミツマタ美濃紙和紙

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. ご提供する『百科事典マイペディア』は2010年5月に編集・制作したものです

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

コウゾ
こうぞ / 楮
[学]Broussonetia kazinoki × B. papyrifera Vent.

クワ科の落葉低木。樹皮の繊維を紙の原料とするために栽培する。クワによく似た木で、高さ約6メートル。葉は先のとがった卵形であるが、深く2~3裂、もしくは5深裂するものがあり、縁(へり)には鋸歯(きょし)がある。雌雄同株で、春に多数の小花を、雌花では球状に、雄花では円柱状につける。本州から沖縄、および朝鮮半島、中国に分布する。果実は小核果が球状に集まったもので、初夏に赤く熟し、甘味があり生食でき、果実酒にもする。
 繁殖は根分けによって行われ、早春に植え付け、冬、2メートルほどに伸びた枝を根際から切り取り、それを束ねて蒸気で蒸して皮をはぐ。この皮を乾燥させたものを黒皮とよぶ。黒皮から表皮や古い繊維層を取り除いたものを白皮といい、この白皮が和紙の原料となる。コウゾの繊維は、紙をつくる植物繊維のなかでもっとも長い。そのため強靭(きょうじん)で、長く保存のきく美しい和紙がつくられ、障子紙や表具用紙、傘紙などに適している。
 コウゾはヒメコウゾB. kazinoki Sieb.とカジノキB. papyrifera Vent.との雑種と考えられている。ヒメコウゾやカジノキも枝の靭皮繊維を手漉(てす)き和紙の原料とし、古代にはこれらの繊維で布をつくり、ゆふ(木綿)といった。[星川清親]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ) この辞書の凡例を見る
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの解説は執筆時点のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

コウゾの関連キーワード犬枇杷臼の木瓜の木酸塊酢の木梶苺梶の木

今日のキーワード

日本政策投資銀行

1999年に日本開発銀行と北海道東北開発公庫を統合し、発足した政府系総合政策金融機関。一般の金融機関が行なう金融などを補完・奨励し、長期資金の供給などを行ない、日本の経済社会政策に金融上で寄与していく...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コウゾの関連情報