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弾正台 だんじょうだい

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

弾正台
だんじょうだい

律令官制の一つで警察機関。内外の非違を糾弾し,風俗を粛正することを職掌とした。長官の尹 (かみ) は従三位相当官で,親王が任じられることが多く,高位高官の非違をも,直接奏聞する権限をもっていた。

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デジタル大辞泉の解説

ただす‐つかさ【弾台】

だんじょうだい(弾正台)1

だんじょう‐だい〔ダンジヤウ‐〕【弾正台】

律令制で、非違の取り締まり、風俗の粛正などをつかさどった役所。検非違使(けびいし)が置かれてからは形骸化した。ただすつかさ。
明治2年(1869)太政官制下に設置された警察機関。同4年、司法省に合併。

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百科事典マイペディアの解説

弾正台【だんじょうだい】

律令制官庁の一つ。二官八省(にかんはっしょう)から独立し,官吏の検察を担当。唐にならって設置されたが,行政・検察一体の日本にはなじまず,格の高いわりに実績がなく,その活動も京の内に限られるようになった。
→関連項目司法省

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世界大百科事典 第2版の解説

だんじょうだい【弾正台】

(1)和訓は〈ただすのつかさ〉。古代の令制官司の一つ。二官八省のいわゆる政府機関から独立して,太政大臣を除く全官人の綱紀の粛正と非法違法の摘発とを任務とした。唐の御史台にならったもので,天武朝に令制の弾正尹にあたる糺職大夫がみえ,このころからこの種の役所が存在したと考えられる。一応全国の官人を対象とする形をとっていたが,京以外の諸国の官人を対象とするのは,京に逗留中に犯した非違または諸国の官人に非違ありとして告訴された場合に限られていた。

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大辞林 第三版の解説

ただすつかさ【弾正台】

〔糺ただす司つかさの意〕

だんじょうだい【弾正台】

律令制で、京内の風俗粛正・犯罪取り締まりを行なった警察機関。九世紀初め検非違使けびいしの設置により形骸化した。ただすつかさ。
1869年(明治2)に設置された警察機関。翌々年廃止され、司法省に引き継がれた。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

弾正台
だんじょうだい

(りょう)制の警察機関。風俗の粛正と非違の取締りにあたる。和名では「ただすつかさ」と読み、唐名は御史台(ぎょしだい)という。唐の御史台には台院、殿院、察院の三院が属しているが、わが国の弾正台は主として台院の職務を模したものである。その職員は四等官(しとうかん)制で、長官(かみ)に尹(いん)1人があり、のちには多く親王の任となる。次官(すけ)の弼(ひつ)はもと1人であるが、やがて大弼、少弼に分かれる。判官(じょう)は大忠(だいちゅう)1人、少忠1人、主典(さかん)は大疏(だいそ)1人、少疏1人で、その下に現在の巡査に相当する巡察弾正10人や史生(ししょう)6人、使部(つかいべ)30人、直丁(じきちょう)2人などが所属する。弘仁(こうにん)年間(810~824)に検非違使(けびいし)が置かれてからは、弾正台の職務はしだいに吸収された。
 1869年(明治2)刑法官監察司にかわり設置され、長官(尹)に九条道孝、次官(大弼)に池田茂政(前岡山藩主)が任命された。71年廃止。[渡辺直彦]

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世界大百科事典内の弾正台の言及

【弾正台】より

…一応全国の官人を対象とする形をとっていたが,京以外の諸国の官人を対象とするのは,京に逗留中に犯した非違または諸国の官人に非違ありとして告訴された場合に限られていた。弾正台の官人の職名はその職掌がらか他の官司の通例と異なり,尹(いん),大弼(だいひつ),少弼,大忠(だいちゆう),少忠,大疏(だいしよ),少疏などと重々しく音で読まれた。尹はのちには多く親王が任じられた。…

【御史大夫】より

…尚書省の六部尚書,門下省の侍中,中書省の中書令がいずれも正三品であるのとほぼ対等の位階をもち,百官の非違を糾弾する職責に任じた。御史台は日本の律令では弾正台となり,中国でも明・清時代には都察院という名称に変わった。【滋賀 秀三】
[日本]
 天智天皇の時代には大臣の次に置かれた官職名。…

【奏】より

…密奏は奏状を密封して奏する場合もある。律令制では太政官(だいじようかん),弾正台および地方国司から奏する定めで,その文書様式を公式令で規定している。太政官からの場合,論奏式,奏事式,便奏式の3型がある。…

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