当山派(読み)とうざんは

  • とうざんは タウザン‥
  • とうざんは〔タウザン〕

世界大百科事典 第2版の解説

聖宝(しようぼう)(理源大師)を派祖とする真言密教系の修験教団。金峰山きんぷせん),大峰山をはじめとして,熊野三山,葛城山修行の根本道場とした。聖宝の金峰山復興と入峰(にゆうぶ)修行がもとになり,そのを慕う近畿地方の真言系山岳寺院の修験者が相寄って〈大峯正大先達(せんだつ)〉の集団を結成した。伝えによれば,この正大先達は聖宝が大蛇を退治して入峰を再興した際に供奉(ぐぶ)した36所の先達であり,これらは醍醐天皇勅願寺であったともいうが,実際のところは明らかでない。

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精選版 日本国語大辞典の解説

〘名〙 修験道の一派。真言宗の僧聖宝を祖とし、京都醍醐寺の三宝院を本山とするもの。
※諸宗階級(1801‐02)下「当山派修験宗門階級之次第」

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世界大百科事典内の当山派の言及

【修験道】より

…このうち前者の熊野山伏は三井寺の増誉が熊野三山検校になったのを契機として,鎌倉時代末には,聖護院を総本山とする本山派とよばれる修験教団になっていった。一方後者の回国修験者も興福寺の後だてのもとに当山派と呼ばれる教団を作りあげた。しかし室町時代中期ごろから醍醐三宝院の管轄下に入り,聖宝を中興の祖に仮託して真言系の修験教団となっていった。…

※「当山派」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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